▪️Title : 「ラスト・ムービースター」
Original Title : 「The Last Movie Star」
▪️Release Date:2019/09/06
▪️Production Country: アメリカ
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2020-129
▪️My Review
めちゃくちゃ良かった！！胸にぐさっと刺さりました。
人生は時との闘い、時はいつか自分を追い越す。それが“老いる』ということ。。。
“老いる”とは、“自分の人生は何だったんだ”、歳を取ると自問する大きな問題です。本作では、この先まだ生きて何かを成せば有意義な人生になると、明確にアンサーしてくれています。“終わり良ければ全て良し”ですね。
残念なのはそう答えてくれたバート・レイノルズの本作が最後の主演作になってしまったこと。。
まさしく、本作は“バート・レイノルズによる”“バート・レイノルズのための”“バート・レイノルズ”の作品です！！そう、バート・レイノルズの最後の主演映画であり、レイノルズ本人のセルフパロディとも言える落ちぶれた映画スターを描いていた作品なんですね。
バート・レイノルズ。特に70年代前半から80年代前半にかけて絶大なる人気を誇るマネーメイキング・スターであり、時のセックスシンボルとしてももてはやされた大スターではありますが、残念なことに80年代後半から一気にスランプに陥って低迷していまいました。
そんな、落ちぶれたスターの悲哀、誤った作品選びの証拠となる過去の出演作のデータベース、スタントのし過ぎでボロボロとなった肉体、自虐的なセリフ・パロディーともいえる役どころを、本来の持ち味でもあるユーモアたっぷりに演じ切るバート・レイノルズが素晴らしく、愛さずにはいれません。
そして、作品内でも特に嬉しいのは、レイノルズの過去主演映画の数々が劇中で引用されるばかりではなく、その中に本作の主人公が入り込むことで（CG合成で）、バート・レイノルズと主人公ヴィック・エドワーズの共演がなされていること、これは映画ファンにとってはたまりません。
そして、物語的にも本作の素晴らしいところは、そんな良くも悪くもの手作り映画祭に往年の大スターが呆れ返りつつ、次第に主宰する側の純粋な映画愛に気づかされ、ひいては一時は傷つけられたプライドはもとより、自分が映画ファンにとっていつまでも永遠の映画スターであるという誇りを取り戻していくところにあります。
さらに、後半の最初の奥様との下りのシーンとこれがレイノルズの遺作だという想いが交錯して涙が止まりませんでした。。。

バート・レイノルズ。ジェームズ・ボンドとハン・ソロの役を断っていたことでも有名な稀代の映画スター。タランティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』でブラッド・ピット演じるスタントマン、クリフ・ブースのモデルはバート・レイノルズとハル・ニーダムであると伝えられています。本来、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で、ブラッド・ピットとレオナルド・ディカプリオとの共演が決まっていましたが、惜しくも撮影前に逝去してしまったんですね。
本作、私の中ではバート・レイノルズの永遠の魅力と映画愛に溢れた記憶に残る1本になりました。笑いと感動と納得をありがとう！！

▪️Overview
「脱出」「ロンゲスト・ヤード」「トランザム7000」「ブギーナイツ」など数多くの作品に出演し、2018年9月に82歳で亡くなったバート・レイノルズの最後の主演作。劇中にレイノルズの過去作品が多数引用され、落ちぶれたスターという役柄をユーモアたっぷりに演じる。かつては映画界のスーパースターとして一世を風靡したが、今では人びとからほぼ忘れられている状態のヴィック・エドワーズのもとに、ある映画祭から一通の招待状が届く。功労賞を送りたいという映画祭にしぶしぶ参加はしたものの、騙しに近い名もない映画祭であることがわかり、エドワーズは憤慨する。しかし、そこは彼が生まれ育ったノックスビルの町の近くだった。育った家、大学のフットボールで活躍したスタジアム……久しぶりにふるさとの町を訪れたエドワーズに懐かしい思い出が去来していく。監督は「デトロイト・ロック・シティ」「LOOK」のアダム・リフキン。（引用:映画.com）


出演は、バート・レイノルズ、アリエル・ウィンター、クラーク・デューク、エラー・コルトレーン、チェビー・チェイス。

【ロードムービーのススメ】
　～旅を通じて人生を紡ぐ～

◆旅の目的
　半生の振り返り
◆旅の工程　:290キロ
　テネシー州ナッシュビル→
　ノックスビル

〈見処〉
①「A24」製作、大スターの終活作品
・『ラスト・ムービースター』は、往年の大スター、バート・レイノルズのセルフパロディとして、2017年に公開されたヒューマン・コメディ。製作は気鋭の映画スタジオ「A24」。
・かつて一世を風靡したスーパースター、ヴィック・エドワーズ(バート・レイノルズ)のもとに、ある映画祭から功労賞受賞の招待状が届く。歴代受賞者(デ・ニーロやイーストウッド)の名前に釣られ、しぶしぶ参加したエドワーズだったが、ナッシュビルの会場に着いてみると、ほとんど騙しに近い素人イベントだと分かり、映画祭を途中退席。
・しかしながら、ナッシュビルは彼が生まれ育った街ノックスビルに近く、過去の思い出が甦る。運転手役のリル（アリエル・ウィンター）とともに、半生を振り返ったエドワーズは、ある行動を起こす…
・愛想の悪く、人間的にも欠陥の多いエドワーズの人生はまさにバート・レイノルズそのもの。ラストの彼の人間的成長には、確かな感動がある作品である。

②バート・レイノルズ
・本作では、セルフ・パロディとしてヴィック・エドワーズと「共演」したバート・レイノルズは、1936年2月にフロリダ州で生まれ。大学時代はアメリカン・フットボールの花形選手として、プロ入りを目指すも故障で断念し、俳優志望に転向。
・1960年代にレイノルズは、多数のTVシリーズやB級アクション、マカロニウエスタンに出演。当時のレイノルズと彼のスタントマンであったハル・ニーダムをモデルとして、タランティーノ監督作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のディカプリオとブラッド・ピットのキャラクターが形成された。
・1972年には、アメリカの女性誌「コスモポリタン」にて、クマの毛皮に全裸で横たわるヌードグラビアを披露。70年代の“セックス・シンボル”として、スポットライトがあたり、同年に主演した『脱出』も大ヒット。
・続く『ロンゲストヤード』(1974)で人気を確実なものとし、1976年には『ゲイター』にて、監督業にも進出。
・代表作『トランザム7000』（77）や『キャノンボール』（81）といったアクション映画にてハリウッド・トップの地位を不動のものとし、レイノルズ主演作が4本同時に公開された78年から82年にかけては4年連続でハリウッドでマネーメイキングスターを獲得している。
・永年、ライバルと目されていたクリント・イーストウッドとは『シティヒート』(1983)にて初共演したが、興行的に失敗。格下であったイーストウッドとの立場は本作以降逆転。監督業で評価を上げていったイーストウッドを尻目に、レイノルズは80年代後半から人気低迷、離婚、自己破産と不幸が相次いだ。
・「ジェームズ・ボンド」や「ハン・ソロ」『愛と追憶の日々』のキャスティングを断っていたレイノルズであったが、間違いなく、ハリウッドNo.1俳優の時代があり、その背景を事前確認のうえ、本作を鑑賞すると良いと思う。
・なお、レイノルズは、予定していた『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』の出演を待てず、2018年9月6日、フロリダ州の病院で死去。文字通り、本作『ラスト・ムービースター』が最後の主演作となった。

③結び…本作の見処は？
○: 往年のスター、バートレイノルズによる前代未聞の「本人との共演」は見応えあり
○: ロードムービー史上最短距離？片道３時間の工程にも、旅の意義が詰まっており、ヴィック・エドワーズの人間的成長が垣間見れる。
○: ナッシュビル、ノックスビルのランドマークもしっかり堪能出来る
▲: 実際のバート・レイノルズは破産経験があるなど、もっと浮き沈みの激しい人生を送っている。少々美化されすぎ。
×: スターに対する配慮のなさ、リルの色沙汰、チェビー・チェイスの無駄遣いなど、脚色面には誉められない点が多い。賛否両論、好みが別れる作品。

• #ロードムービーのススメ

子供の頃のハリウッドNo.1スター、
バートレイノルズの遺作。享年82。
ワンハリ🎬にも出演が決まっていたが
撮影前に亡くなった。
ワンハリ🎬エクステ版に出てくるようです。
ヴィックエドワーズという役のフィクションだけど、
TVのインタビューや、過去の映画のシーンは全て本物。
半分ノンフィクション。
ナッシュビル映画祭の特別功労賞を受賞し、
行ってみると…
トランザム7000🎬の車のシーンで、
新旧ヴィック＝バートが共演！
脱出🎬のボートのシーンでも、
新旧ヴィック＝バートが共演！
会話します。
選択を誤り、ブランド、パチーノ、デニーロのような演技派になれなかった。
グランドホテルの支配人のセリフに感動！
馬鹿にしてたやんちゃガールのリルにも変化が。
カントリーソングも沢山流れる。
チェヴィーチェイスもいます。
スター集結のキャノンボール🎬、
グラントイーストウッドと夢の2大スター競演、シティヒート🎬、
去年観たブギーナイツ🎬くらいしか観てないけど、
こんなに素晴らしい遺作が残ってよかった。
ラッキー🎬と同じ素晴らしさ。

お菓子のグーグークラスターって
聞き覚えがあるような。
https://www.oricon.co.jp/article/360688/

🏆ラストホニャララランキング🏆
4.0 ラストエンペラー、ラストショー、
　　ラストクリスマス、ラストワルツ、
　　ラストレター、ラストムービースター、
3.0 ラストソング、
観たいのは、ラストムービー、

• #グーグークラスター
• #ナッシュビル映画祭