『人生の特等席』
原題 Trouble with the Curve.
映倫区分 G.
製作年 2012年。上映時間 111分。

2008年の監督・主演作『グラン・トリノ』で事実上の俳優引退宣言をしていたクリント・イーストウッドが、4年ぶりに銀幕復帰を果たしたドラマ。
『マディソン郡の橋』（1995）以来17年にわたり、イーストウッドから映画製作を学んだロバート・ローレンツがメガホンをとり、イーストウッドが自身の監督作以外で俳優に徹した主演作としては『ザ・シークレット・サービス』（93）以来19年ぶりとなった。
撮影のトム・スターン、美術のジェームズ・J・ムラカミら、イーストウッド組のスタッフが集結。共演にエイミー・アダムス、ジャスティン・ティンバーレイクら。

大リーグの伝説的なスカウトマンとして知られるガスは、年齢による視力の衰えを隠せず、その手腕に球団フロントが疑問を抱き始める。
苦しい立場のガスを、長年離れて暮らしていたひとり娘のミッキーが手助けすることに。
父と娘が久々に対じすることにより、秘められた過去と真実が明らかになる。

今作品は、クリント・イーストウッドが得意とする渋い老人を演じてました。
もちろん、個人的には好感が持てる爺さん。
彼は、人々が信頼すべき善人で、野球のことをよく知っていて、心優しい。
観客の多くの方にとっては、ストーリーは予測可能で、見慣れたものでさえあるかもしれないが、今作品には、それ自身の生きる力を与えてくれるハートが随所に溢れていました。
そして、今作品は、本当に良い化学反応を起こしています。
クリント・イーストウッドとガスの娘、ミッキーを演じるエイミー・アダムスの相性がとてもいい。
今作品は巧みで面白かった。
古い映画の様で若者向きじゃないような感じやけど、それでも素晴らしい。
スカウトマンであるガスという男の話ですが、彼は視力を失いつつあります。
彼は昔気質で、野球のいい選手を選ぶのに、いつも自分の視覚と感覚を頼りにしていました。
目が見えないとスカウトの仕方もわからないし、困っていても助けを求めようとしない。
そんな彼のもとに娘がやってきて、一緒に楽しい時間を過ごすのだが、悪いことも起こる。
この映画の主人公はガスとミッキーです。
ガスはクリント・イーストウッドが演じ、ミッキーはエイミー・アダムスが演じています。
エイミー・アダムスは、『魔法にかけられて』ちゅう映画にも出てて、好きな女優さんの一人です。
今作品で一番好きなキャラはガス。
彼は野球に詳しくて、心優しい人。
また、この映画は相性がとても良い。
クリント・イーストウッドは、よくわからないうなり声をあげながらも、『グラン・トリノ』で見たような、わずかな感情を表現している。
唯一の懸念は、イーストウッドが老齢になって同じキャラを何度も演じているように見えることかな。
タイプキャストになっているのか、それとも純粋に自分を演じているだけなのか、よく分からない。
エイミー・アダムスは、キャリア最高の演技でその場を盛り上げ、経験豊富なイーストウッドをしばしば凌駕してた。
野球にはある種の魔力があり、この映画はそれをうまく捉えている。
情熱、伝統、時にはキャッチャーミットの革の匂いも感じられる。
今作品は家族、人間の精神についての映画であり、スポーツについての映画ではない。
もし、栄冠や優勝、アメリカンヒーローを求めるのであれば、それは間違った場所に来てしまったということかな。
説得力のあるドラマ、美しい物語、そしてほんの少しの楽しみを求めているのなら、この映画はマッチするんじゃないかな。
時間を開けて何度でも観たくなるような楽しい映画でした。

▪️JPTitle :「人生の特等席」
ORTitle:「Trouble with the Curve」
▪️First Release Year : 2012
▪️JP Release Date : 2012/11/23
▪️Production Country : アメリカ
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2022-398 再鑑賞
🕰Running Time : 111分
▪️Director : ロバート・ロレンツ
▪️Writer : ランディ・ブラウン
▪️MusicD : マルコ・ベルトラミ
▪️Cast : クリント・イーストウッド、エイミー・アダムス、ジャスティン・ティンバーレイク、マシュー・リラード、ジョン・グッドマン

▪️Review •••••••••••••••••••••••••••••••••
🖋頑固で偏屈ない親父と、心を閉ざした娘。。。良いですね！！クリント・イーストウッドとエイミー・アダムスの親娘。父と娘のとてもよい物語です。

🖋特にクリント・イーストウッド、“老い”を惜しみなく曝け出し、心に響く演技を魅せてくれます。そして男勝りの娘、エイミー・アダムス、とても可憐で演技も素晴らしい。2人のギクシャクして関係がだんだんと解凍されていく展開がとても素敵ですね。エンディング向けての憎たらしいスカウトの鼻をあかすのもgood！！とても温かな作品です。

🖋本作、イーストウッドにとっては『グラン・トリノ』以来の出演作品で、また自身でメガホンを取らない作品に出演するのは『ザ・シークレット・サービス』以来になります。17年間イーストウッドからじかに映画制作を学んだロバート・ロレンツが監督を務めた作品です。。不器用な父親と、長い間そんな彼を遠くに感じていた娘がたどる再生のドラマが胸を揺さぶりますね。（参考:Wikipedia）

😊物語は。。。
ガス（クリント・イーストウッド）は長年大リーグの名スカウトとして腕を振るってきましたが、ここのところ年のせいで視力が弱ってきていました。それでもまったく引退する素振りを見せない彼に、チームは疑いの目を向けます。窮地に陥った父親に救いの手を差し伸べたのは、あまり関係が良好とはいえない娘のミッキー（エイミー・アダムス）でした。。。

▪️Overview （映画. comより）
2008年の監督・主演作「グラン・トリノ」で事実上の俳優引退宣言をしていたクリント・イーストウッドが、4年ぶりに銀幕復帰を果たしたドラマ。大リーグの伝説的なスカウトマンとして知られるガスは、年齢による視力の衰えを隠せず、その手腕に球団フロントが疑問を抱き始める。苦しい立場のガスを、長年離れて暮らしていたひとり娘のミッキーが手助けすることに。父と娘が久々に対じすることにより、秘められた過去と真実が明らかになる。「マディソン郡の橋」（1995）以来17年にわたり、イーストウッドから映画製作を学んだロバート・ローレンツがメガホンをとり、イーストウッドが自身の監督作以外で俳優に徹した主演作としては「ザ・シークレット・サービス」（93）以来19年ぶりとなった。撮影のトム・スターン、美術のジェームズ・J・ムラカミら、イーストウッド組のスタッフが集結。共演にエイミー・アダムス、ジャスティン・ティンバーレイクら。

娘が幼い時に妻が亡くなり、父親、娘ともお互いに対し、過去の行動や出来事で心に大きな傷を抱えたまま月日が流れ、頑固一徹で仕事バカの父親のピンチに、娘が関わりお互いを見つめ直す胸熱な作品。メジャーリーグのスカウトマンとしてのファクターも大きいが、全く知らなくても充分楽しめるヒューマンストーリー。
頑固親父が似合うガスを演じたクリント・イーストウッドの演技は言うに及ばず素晴らしいが、本作の娘役ミッキーを演じたエイミー・アダムスは、色々な映画を観てきたが、個人的には一番魅力的に感じた作品。唯一ジャスティン・ティンバーレイクのウザ設定には少し違和感を感じたが…。
メジャーリーグの名スカウトマンとして名を馳せてきたガスだが、不摂生や高齢から失明の危機に。それを知った娘のミッキーが、人生をかけた大切な仕事を抜けガスの目となる為に奮闘するのだが、お互いが抱えた過去のトラウマと向き合う姿は痺れるものが。
娘は頑固な父親の喜ぶ姿が、父親は自分が出来なかった幸せを掴む娘の姿を見る事が、最高の幸せなのだと感じたし、微笑ましく思えた。