ねこ無双

バーニング 劇場版のねこ無双のレビュー・感想・評価

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)
5.0
NHKがイ・チャンドン監督に持ちかけた村上春樹さんの短編小説の映像化。
ドラマ版はNHKで公開されてたみたい。知ってたら観たかった!
原作とは大きく違うところもあるので、読んでいる方も楽しめると思います。

前半の何気ない会話と景色だけでも面白かったんだけど、その会話が効いてくる後半でぞわぞわしてしまった。
3人の登場人物が会してからずっと静かに緊張が続いてるように感じる。
もやのような謎と静かな憎悪と衝動と。
燃え上がる図凄く良かったです。

演じるユ・アインさんは役柄によって本当に見え方が違う巧い人。
スティーヴン・ユァンさんは掴みどころがない底知れない感じがよく出てる。英語じゃない、韓国語で流暢に話してるのに驚き。

ヘミが自由なようで自由になれない、寂しくて悲しい。
ベンの底知れない魅力に惹かれ、ジョンスの静かにくすぶってる焦燥にどこか共感している自分がいて、すごくこの映画が気に入ってしまった。
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