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毒戦 BELIEVERのkuuのレビュー・感想・評価

毒戦 BELIEVER(2017年製作の映画)
4.0
『毒戦 BELIEVER』映倫区分PG12.
原題Believer.
製作年2018年。上映時間124分。

2012年製作のジョニー・トー監督作『ドラッグ・ウォー 毒戦』(途中で視聴を停止して観てなかったが、このまま見ずに終る可能性はあるかな)を、『お嬢さん』の脚本家チョン・ソギュンによる大胆な脚色でリメイク韓国版アクションスリラー作品かな。
ジン・ハリム(チャイニーズマフィア、ドラッグ原料バイヤー)役のキム・ジュヒョクの最後の映画だそうで、2017年10月30日に交通事故で亡くなったそうです。
かなりイカれた役をこなす俳優さんだけに、あまりしらないけど残念です。

巨大麻薬組織のボスとして悪名をとどろかせながらも、誰一人としてその顔も本名も経歴も知らない麻薬王“イ先生”。(なんか、直感で分かってしまった)
麻薬取締局のウォンホ刑事は長年にわたって行方を追い続けていたが、未だにその尻尾すらつかめずにいた。
ある日、麻薬製造工場が爆破され、事故現場から生存者の青年ラクが発見される。
ウォンホ刑事は組織に見捨てられたラクと手を組み、大胆かつ危険極まりない潜入捜査に乗り出すが。。。

今作品には俄の韓流ファンながら、演技の巧さ(イカれ具合)や雰囲気から豪華な俳優陣が出演やと感じたかな。
後でキャストの出演作見てたらテレビドラマやら映画作品でチラチラと見てる俳優さんばかりやった。
色とりどりのキャラに、何とも云えん形で命を吹き込んでたかな。
イ・先生の顧客であるハリムを演じるキム・ジュヒョクは、今作品の緊張感と興奮をかなり掻き立ててくれました。
イカれ具合サイコー😀。
また、耳の聞こえない2人の麻薬製造者の演技も、悪質であると同時に同情を何故か誘うし不思議。
登場人物たちがこの作品を彩り作ってて、脚本上の結構ある問題点を覆い隠している。
しかし、今作品の弱点は、と云うか小生が疲れて頭が回らないのか、イ・先生の謎は直感で読めたけど、ストーリーの予測が演出のせいなのか分かりにくい点にあるかなぁ。
今作品は、イ・先生と呼ばれる男の正体を明らかにしていきますが、正体を見抜くのに、小生は直感ですが、観てる方の多くは、時間はかからないのではないかな。
また、今作品は崖っぷち(比喩)で終わっていますが、おそらく何が起こったのかを知るための続編が作られることはないやろから、結末が観てる側の解釈に委ねられているのは本当に残念でならへんかな。
(☝️この予想は見事にハズレています。
続編『毒戦 BELIEVER 2』はありますので悪しからず)
個人的に今作品は、美しく撮影された、テンポの良いアクション・スリラーやと感じました。
技術的にも優れているし、演技力もあるので、ますます韓流にハマって行くかな。
正直、いくつかの欠点はある。
にもかかわらず、韓国映画、特にアクション映画のいちファンの小生としては、満足のいく作品でした。
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