Mayo

ジュディ 虹の彼方にのMayoのレビュー・感想・評価

ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)
3.4
「オズの魔法使い」の映画、大好きです。
なのに、あんな名作映画の制作現場で、あの美しい歌声のその裏で、一人の少女の人生がこんなにも狂わされていたなんて、切なすぎる事実。
大人たちから薬漬けにされたことは知っていたけど、こんなに大人になるまで引きずっていたとは…この映画で描かれる亡くなる間際の数ヶ月を見ているだけで、かなり辛い。

ゲイカップルの存在が、この映画の救い。
彼らが出てくるシーンは温かくて幸せな気持ちになった。

ジュディの少女時代役の女優さんはあんまり好きじゃなかったかなぁ。どうせならもっと似せに行っても良かったのに。

レネー・ゼルウィガーの歌声良かった。あんなに声太かったっけ?っていうくらい低音も出していて。
ラストの舞台が本当にすごい。感動で涙…
Over the rainbowって色んな風にとらえられる歌詞だから、みんなが口ずさめて、みんなが自分の人生と照らし合わせて歌える名曲だなぁと改めて。
それをジュディ自身も自分に言い聞かせていたのかなとか思うと、よくあそこで歌ったなぁと心が締め付けられる。
あの数ヶ月後に悲しい出来事が待ち受けているけれど、映画の終わりとして少し希望があるような、光が差し込んでくるような、そんな終わり方だった。
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