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少女ピカレスクのhorahukiのレビュー・感想・評価

少女ピカレスク(2018年製作の映画)
3.1
ぶりっ子地下アイドルとその友達たちが謎のストーカーに襲われる眼球ペロペロ系サイコホラー。

あれ…?割と面白かったです!
ジャケから全くホラー要素を感じなかったのでスルー予定だったのですが、ホラーだと教えてもらって見てきました。ぶりっ子見てるのがキツイけど、結構ガッツリなホラーでした!

あらすじ…
地下アイドルをしてる主人公。生配信したりライブしたりと精力的に活動してたけど、ちーちゃんという人物に肝心なとこで邪魔されてばかり。ある日PV撮影で知り合った2人の女の子と仲良くなったけど監督が急に失踪。そして2人のもとにも謎の無言電話が…。主人公はちーちゃんの仕業だと考えるが…。

主人公と友だち2人がそれぞれ生配信してるシーンがほとんどなんですが、その後ろでドアが勝手に開いたり、ヤバイやつが「殺しに行く」とかコメントし出したりといったホラー的演出で不穏な雰囲気を煽りつつ伏線をばら撒き、中盤以降はそれを別視点で見せることで答え合わせをして行くといった構成。

この生配信がね〜見てるこっちが恥ずかしくなるくらい主人公がブリブリしてて、見るのがなかなか苦痛でした(^_^;)よくこんなんできるわな…ちょっと尊敬(笑)

ぶりっ子な主人公のキャラがキツくて、この人ヤベェな〜と思いながらずっと見てたんだけど、終盤のアレの思い切りの良さが凄くて驚き!主人公を演じてるのが椎名ひかりっていう人なんですけど、マジでこんな人なんじゃないかってくらい演技がそれっぽい。なんだかどっかで聞いたことある声だな〜と思ってたら『それ』に出てた助け呼びに行く子ですね。

本当にキャラが凄すぎて常に主人公の独壇場。完全にこの人あっての映画ですね。ここまで振り切った演技ができるなんて意外と凄い人なのかも。

そんで見せ場は後半の拷問シーン。画鋲ばら撒いた椅子に座らせてその膝上でダンス踊ったり、ミキサーに手を突っ込んだり、眼球ペロペロしたり。そんは感じで後半はトーチャー系ホラーっぽくなっていくんですけど、肝心のグロシーンは直接見せないので、そこは少し残念。「眼球ペロペロされると痛みが和らぐ」という全く信憑性のない謎知識を得られたのが一番の収穫ですかね(笑)
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