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黒蝶の秘密のhorahukiのレビュー・感想・評価

黒蝶の秘密(2018年製作の映画)
3.0
引っ越してきたマンションの大家夫婦がなんかおかしい…。大家夫婦の秘密を探るうちに誰も信用できなくなり、壊れていく主人公を描いたミステリーホラー。

「引っ越し先の隣人が怖い人だった」系の作品。
劇場で見れるホラー映画は極力劇場で見るようにしてるんで本作も映画館に行ったのですが、思ったより人が入ってて驚き。しかも男女半々くらいで。結構有名な作品なのかな。それとも俳優人気??

あらすじ…
東京に転勤になった主人公。住むとこを探していると、不動産屋勤務の青年が自身も住んでるマンションの空室を紹介してくれた。彼はそこの大家夫婦と親しく、今の職も住むとこも何から何まで大家夫婦が面倒を見てくれたそう。主人公もその部屋(青年の部屋の二つ隣)が気に入り住み始めるが、ある日例の青年が職場に来て「今すぐあの部屋から出てけ」と言い捨て去っていった。そして、マンションの部屋の下で死体となった青年が発見され…。

隣人怖い系の作品は好きなので本作も物語自体は嫌いじゃないのですが、演出・カメラ・見せ方・演技が微妙なせいで物語への興味を削がれちゃう残念な作品でした。

自殺した青年が生前仲良くしてた大家夫婦と隣人の美女。彼らは主人公にも親しく接してくれるのですが、微妙に感じる違和感。大家嫁は「死んだ青年には身寄りがなかった」と言っていたのにポストには青年の実家からの便りが入ってたり、死ぬ直前に青年と隣人の美女が口論してるのを目撃したり。青年の死には何か裏がある。そして大家夫婦が怪しいと踏んだ主人公は、職場の同僚と独自に調査を始めるわけです。

一応、大家夫婦が異常なのか、それとも主人公の考えすぎなのかという、どっちに転ぶかわからない展開をしつつ、最後には捻りもあるのでそれなりにお話は面白かったです。

でも演出面が本当に酷い…。伏線回収の際に毎回、伏線となったシーンを回想として挿入してくるという観客を舐めきった謎演出。伏線を意識し過ぎてるのだと思うのですが、毎回毎回セリフで「ここ伏線ですよ」「今、伏線回収しましたよ」と喋ってるレベルの酷い演出。匂いも笑ったわ。

そしてカットを割らな過ぎ。会話シーンなんて、話してる2人の上半身だけ映してほとんど動かさないし。食卓で3人が会話するシーンも3人が映るところにカメラ固定してそのまんま。何ともメリハリがない映像。意味があれば良いんだけど、何の意味があるんか私にはサッパリ分からんかった。

あと本作とは全く関係ないんですけど、映画始まる前に配給会社とか製作会社のロゴが流れるじゃないですか。神話に出てきそうなオッサンが弓を構えて矢を放って、それが鍵穴をつらぬく的なロゴの会社の名前どなたかわかりませんか?どうしても気になってしまって…。
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