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THE GUILTY/ギルティのmatsuitterのレビュー・感想・評価

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)
2.7
ワンシチュエーションサスペンス。

すいません、ぜんぜん乗れませんでした。。

以下ネタバレ感想。

よかったところ。

全体として、電話してるだけの映像で88分引っ張る演出と脚本は見事。
音楽も最小限に抑え、地味なおっさんの顔のアップの長回しだけなのに、意外にも面白さが継続してて、ちゃんとエンタメに仕上げている。

最大の魅力は電話の声だけでひたすらいろいろ想像してしまう恐怖。
これがいいんよね。
赤ちゃんどうなってるのだろうとか。
夫の家はどんななんだろうとか。
橋から飛び降りたあとはどうなったのかとか。

どんな映像より掻き立てられた想像力が一番怖いということをうまく活かした映画と思います。

ネガティブなところ。

本音を言うと後半は全然ノレませんでした。まあいわゆるノレなすぎて先が読める病でね。。
ホラーのお約束と同じで、ワンシチュエーションて絶対にどんでん返しあるから、そこにすべての期待がかかってしまって、本作はそれがあまりにも単純すぎた印象。まさに想定内。どんでんどんでんどんでん返しぐらい欲しかったです。
前半から伏線が張られていた主人公の罪をどう料理するかっていう点もあんまり響かず。。
上述の通り飽きのこない構成だったけど後半の脚本は私の好みではありませんでした。

あとは主人公のキャラが単純。正義感強めで短気ってテンプレすぎる。こんな人いたら警察組織回りませんよホント。逆にリアリティないでしょ。まあだから罪を抱えて電話番っていう設定なのかもしれないけど。。

雑記。

この映画でノリきれなかった分、似たスタイルのワンシチュエーション映画をもっと観てみたい。
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