わじ

ロケットマンのわじのネタバレレビュー・内容・結末

ロケットマン(2019年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

タロン・エガートンの魅力全開!!
笑って泣ける心揺さぶられるミュージカルムービー

始まって5分で
「あ、俺この映画絶対好きなやつだ」って確信できた期待度爆上がりのスタート
正直、エルトン・ジョンはキングスマンのイメージしかなくて
曲も聞いたことあるなーくらいで、この映画もタロン・エガートンを見に来たようなもの
それが冒頭から一気に引き込まれるオープニングだった

個人的には、「Saturday night's alright」は一番最高の曲に仕上がってた
「土曜の夜は僕の生きがい」なんて激しく共感するし
自然と身体が動いて、OPの流れからまくしたてるように物語が展開されていく

そして唯一(?)といってもいいくらい知っていた「your song」誕生の瞬間は鳥肌
この曲ができるまでの経緯を知ってから改めて聞くと全く違う曲に聞こえるから本当に不思議

トラバドールで演奏された「クロコダイル・ロック」→「take me to the pilot」で観客が浮かび上がってからの着地の瞬間に生まれた盛り上がりの爆発力の緩急の演出が本当に素晴らしかった

でも映画全体を通してみると、ここまでが一番の盛り上がりだったかなーという印象

その後の展開は、よく語られるような栄光と挫折、ドラッグやアルコール依存に仲間との不和→更生といったもので、正直、語られるべき本人がまだ生きている現在では、まあそうゆう落とし方だよねというラストだった

しかし今作は制作にエルトン・ジョン本人が参加してて
ここまでありのままに自分の過去の葛藤や病状、セクシャリティをオープンにしたことは彼自身と彼の作品を深く理解する大きなきっかけになった
一番大切な人からの愛を渇望するからこそ、万人に愛される普遍的な曲づくりができたのかなあとも思う

なによりもこの作品を通してタロン・エガートンがさらに大好きになった
「Sing」から歌の上手さは知っていたけど、改めて実感できたことと
ストレートの彼(多分)が同性愛者を演じることの役者魂と表情(とくにキスシーンの後の恍惚の顔)に
ぐっと引き込まれて、エルトンが当時置かれていた状況やその時の気持ちが強く実感できて素晴らしかった
今後も もっともっとミュージカル映画に出てほしい!と思わされる作品だった
わじ

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