140字プロレス鶴見辰吾ジラ

キングダムの140字プロレス鶴見辰吾ジラのレビュー・感想・評価

キングダム(2019年製作の映画)
3.7
【実写力】

邦画の実写力を次のフェイズに進めたであろう本作の気合いの入れ方は、限られた予算の中、限られたロケ地の中、限られた役者の制約の中で、そもそも何で日本人が中国の歴史やるの?という根本的疑問を乗り越えて辿り着いた実写の現段階の境地を感じさせる1作。

長澤まさみの和製ワンダーウーマンを思わせるルックと明らかにヤベエ奴だとわかる大沢たかおの演技で借金は帳消しよお!

吉沢亮は思いのほか発声に気品があり、敵の本郷奏多?のただのチンピラ感と良い対比だったし、主演の山崎賢人の大きすぎる演技も、漫画の実写化と考えれば漫画を実写化したように見えるのでこの時点では致命傷ではない。橋本環奈はジェロムレバンナ。

そして皆様、我らが「ReBORN」の坂口拓の左慈のアクション実写力に加えてアクション監督は下村さんじゃん!アベンジャーズの魅力でもあるコミックの実写化はアクションにあり!小さな力でもそれを体現しようとした「キングダム」はクオリティ以上にアクションへの気概を感じられたので楽しかった。むしろ長澤まさみはこの手のキャラで我々をさらに魅了してほしい。何がコンフィデンスマンじゃ!?