きき

さよならくちびるのききのレビュー・感想・評価

さよならくちびる(2019年製作の映画)
3.1
『黄泉がえり』の塩田明彦監督が脚本も務めた、門脇麦、小松菜奈主演作品。

インディーズのギターデュオ、"ハルレオ"のハル(門脇麦)とレオ(小松菜奈)、そしてローディ兼マネージャーのシマ(成田凌)は解散前のラストツアーに出る。
それぞれがそれぞれに対し、複雑な感情を抱いたまま、本音を晒すことなく始まった旅は不穏な空気に包まれていたが、少しずつ過去の出来事と共に、歌と共に、ハルとレオ、そしてシマの気持ちが交差していく。

というお話。

何かでチラッとポスター画を見たのか、観たいなと思っていた作品。
あまり邦画は観ないのだけど、小松菜奈ちゃん可愛いから好き♡

門脇麦はあまり見たことなくて。
成田凌は『コードブルー』でヘタレな印象だったんだけど。
雰囲気映画かな、とあまり期待せずに鑑賞。

門脇麦が終始むすっとしてる。
でも彼女に隠された秘密がちらりと後半で明かされるから、納得もある。
生きづらいだろうな、って。

その分、奔放なところのある小松菜奈の透明感が際立ってたな〜。
なんだろう、甘えるの上手なのに気付いてなくてツッケンドンしてた感じ、かな。
だからハルに声を掛けられたんだろうね。

成田凌もいい味出してるけど、ちょっとかっこつけすぎな気もしたな。笑
というか、ハルレオにとって色んな意味で大事な人だし、二人に刺激を与えられる唯一の人、という感じ。
だからか、少しかっこよすぎちゃって、うぅん。

とにかくギクシャクした関係が徐々に明かされはするけど、もっとぶつかって、もっと突っ込んでもいいと思った。時代なのかな。
結局想像して、察して、な展開が多くて、もうちょっと言葉にしてもいいんじゃない?と。
特に後半戦はロードムービーなので終わりが迫ってくるわけで、ファンたちの動きもあって煽る演出なだけに、決定的な言葉を交わすシーンとか欲しかったなぁ。

ただ、歌は凄く良い。
素朴な歌声だけど、歌自体が良くて流石。
観終わってから何度も聴いてる◎

記録 : 2020年278本目。
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