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『みんな元気』に投稿された感想・評価

ゆき
4.0
団らん

両親が望む子供の「幸せ」と子供が目指す「理想」は違う。
イタリア版は鑑賞できていないが、アメリカ版よりもこちらの方が、個人的にはしっくりきた。
「回顧録」を書くという父親の目的を頼りに、子供たちを巡る旅。
物語の山場は悲劇の衝動ではなく、ほっと胸をなでおろす安堵で迎える。
いい妻の理想に追われる長女、リスクを背負い理想を追求する長男。夢と現実の狭間に苦悩する次女。そして、行方しれずの次男。
父親が一人一人に託した言葉が印象深い。
お茶目な友人のスパイスも中国ならではのアイデアなのだろうか。
小さな嘘をついてしまっていた父親。作りあげてしまった空白の時間を埋めるのに、遅いことはない。

这乱世出英雄、盛世産凡人。
***
妻に先立たれ、子供たちの帰省を心待ちにしているた父親。しかし子供たちは揃って「帰れない」と言う。妻に子育てを任せっきりだった父親は回顧録を書くために子供たちを訪ね思い出を書き残そうとする。
原作はイタリアのジュゼッペ・トルナトーレが監督(ニューシネマパラダイスのあの人)。更にその原典は日本の「東京物語」であり、アメリカでもロバート・デ・ニーロ主演によるリメイクが制作されてる。テーマは核家族化による親子の疎遠という万国共通の題材であり、例えば「怪しい彼女」がそうであるように、各制作国のお国柄を交えながらリメイクされる、普遍のストーリーなのだと思う。

本作は、その中国版リメイクで、父親が、春節(中華圏における旧暦の正月)に実家で集まる事を提案するものの、中国全土に散った子供達は「忙しい」と嘘をついて断ってしまう。そこで父親が子供達の家に突然の訪問を企てるのだが、父親を心配させたくなかったり、自身のプライドがあったりで、子供達が嘘をついていた事が明らかになっていく。親を避ける子供と、子供を心配する親の構図は万国共通であり、その思いが、切なくも暖かいドラマを生み出していく。

本作は中国が舞台という事で、上海、マカオ等、微妙に雰囲気が違う各々の街の風景を楽しめるのもポイント。春節の時期が舞台という事で、雪や花火のシーンはとても美しい。

どうやら本作は日本公開されていない模様。現在Netflixで観られるものの、原題である「一切都好」または英題の「Everybody's Fine」で検索しないと発見できない状態で、完全に埋もれてしまっている。もったいない!
3.9
子供はいつまでも子供のままじゃないよなぁーと、しっとり鑑賞。

映像が綺麗。
セピア色の写真達よかった。
にゃんこと柴と鳥も可愛いかった。

原作のイタリア版、リメイクのハリウッド版も観たい。

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