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普通じゃないのkomoのレビュー・感想・評価

普通じゃない(1997年製作の映画)
4.0
ビルの清掃員として働いていたロバート(ユアン・マクレガー)は、社内に優秀な清掃ロボットが導入されたことにより解雇を告げられる。怒りに駆られ社長室に乗り込んだロバートだったが、ふとしたはずみでそこにいた令嬢・セリーン(キャメロン・ディアス)をさらって逃亡する羽目になってしまう。
気の強いセリーンは全く怯えておらず、このままうまい誘拐事件を仕立てて自分の父に身代金を要求してやろうとロバートに提案。
一方その頃、そんな誘拐計画の動向を陰から探る者がいた。それはオレイリー(ホリー・ハンター)とジャクソン(デルロイ・リンドー)という二人組の天使で、ロバートとセリーンを恋仲にするようにという指令を受けて天界から降りてきたのだった。


先日『大学病院が清掃ロボットを導入、清掃員減らす』というニュースを見て、真っ先にこの映画を思い出しました(笑)
監督がダニー・ボイルだと言うのはたった今初めて知った…。
テンションが独特の映画なので人を選びそうですが、情けないコメディーキャラに徹しきるユアン・マクレガーが魅力的だったので楽しく観られました。キャメロン・ディアスもめちゃくちゃ眩しいし、『ピアノレッスン』のイメージが強いホリー・ハンターも破天荒な役どころを妥協なく演じてらっしゃいます。

クライム&ロマンスな作品だと思ってみると肩透かしを食らうので、最初からなんでもありのスラップスティックだと思って観た方がスッキリできるかも。
キャッチコピーが【誘拐 脅迫 強奪 カラオケ 人が愛のためにやること。】というだけあって(人が愛のためにやること、あまりにも偏ってる笑)、ユアンとキャメロンの歌唱シーンがなかなかの見せ場でした。
お二人とももちろん美声なのですが、作品の熱量に合わせて絶妙に『ハズした』歌い方なのが最高に楽しくなります!笑
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