8世紀末、フランス革命の激動に揺れるパリ。ド・ラ・フォルス侯爵家の娘ブランシュは、極端に神経質なため俗世間では生きていけないと、コンピエーニュにあるカルメル会の修道院に入る。だが革命政府は修道院の解散と建物の売却を決め、司祭も追放された。修道女たちは殉教を決意するが、怯えたブランシュは修道院から逃げ出す。潜伏してひそかに信仰を守っていた修道女たちは捕らえられ、死刑の宣告を受けた。ひとりひとり断頭台に上る修道女たち。その時、群衆のなかからブランシュが現れる。
紀元前44年、ローマ。終世執行官になったジュリアス・シーザーに対して、賛成派と反対派が如実になり、その中間派としてブルータスがあった。公正と誠実さで民衆に人気を持つブルータスであったが、シ…
>>続きを読む白銀の世界に佇む小さな寄宿学校。そこは音楽教育に力を入れ、コンクール優勝者も輩出する立派な名門校だった。しかし、修道院による運営が見直され、採算の合わない音楽学校は閉鎖の危機に直面する。校…
>>続きを読むスペイン内戦が終結して2年。マドリードの刑務所では活動家の関係者がおざなりな裁判で死刑を執行されていた。オルテンシアは妊娠中に収監され、妹のペピータは姉を救う方法を模索する。ある時、ペピー…
>>続きを読む19世紀半ばのマサチューセッツ州。家族と離れ、女子専門学校に通っていたエミリ・ディキンスンは、学校での福音主義的な教育に疑問を持ち、周りからも孤立していた。そんなある日、家族がエミリを迎え…
>>続きを読む©Ken Howard/Metropolitan Opera