恐るべき子供たちの作品情報・感想・評価

「恐るべき子供たち」に投稿された感想・評価

すね

すねの感想・評価

4.5
おいぃ…!情緒不安定すぎるだろう…!!

異常、異常、異常…。

ヤバイ香りがプンプンする。

こういうジメジメとしたセリフやシーンを書き続けられる心境ってどんなんだ?

こわい。

小さい、狭い世界なのに情熱的で力強くグイグイくるから圧倒される。

いろいろとこの映画、こわいわ…!


すごく変な映画だった。

空回っているというかセリフが浮いているというか噛み合っていないというかシーンが変わる時にそのセリフで変えるのかって思うところ何個もあるしすごく変。

ラストもばっさりとはい、終わりでーす。って投げ飛ばすし。そういうころも全部好みで面白かった!
ジャン・コクトーの代表的な小説を海の沈黙のメルヴィルがほぼ完璧と言っていい形で映画化した作品

小説の映画化だけあってナレーションが多めだったけど、後のヌーヴェルヴァーグの監督ら以上に鮮烈な演出と溌剌とした若さが眩しい作品になっていて、なるほど映画化を許可したコクトーの判断はやはり正しかった

しかしこの作品やジャン・ヴィゴの新学期操行ゼロみたいな、ヌーヴェルヴァーグ以前にヌーヴェルヴァーグ以上の瑞々しい野心的な演出が際立つ作品を目の当たりにすると、実はヌーヴェルヴァーグってそこまで凄いことやってなかったんじゃないかとすら思えてしまうから困る
hepcat

hepcatの感想・評価

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俺の中でJ.P.メルヴィルの三作目の作品

今まで見たやつと雰囲気が違って正直微妙だったかな

メルヴィルの作品に共通してたのが、生と死に関してギリギリのところを描くのは変わらず、緊張感があった(これは比較的小さいけど)

兄弟仲が良いのかと思いきや、利己的な姉に周囲は振り回されて…

俺は映画は敢えて言わない、けど気付いた時にこんなかっこいい演出だったのかというのが好きなのだが、これは全てジャンコクトーの字幕によって解説されている

ただそこはただの字幕、解説ではなく哲学だった
キよ4

キよ4の感想・評価

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愛し合い、いがみ合い、貶し合うエリザベトとポール姉弟のふたりだけの夢の世界に起きる奇跡と悲劇の物語
ふたりだけの世界に入り込んでくるポールの友人ジェラールとエリザベトのモデル仲間アガート 夢の世界は徐々に崩壊し破綻していく
眉間に洗濯バサミのエリザベト 笑っちゃう
初めての旅行で海に行くけどでかいジョウロを万引きして海は見ない これも笑える
姉弟は喋り捲りナレーションまで饒舌でも詩的
アンリ・ドカエのカメラワークの美しさ
時に豪快に時に尊厳に鳴り響くバッハの曲
子供にしかわからないガラクタ集めの宝物
よく分からない姉弟喧嘩が終始行われている。
謎の病気で安静にしてろと言われたのに友人の親父に連れられて海に旅行へ。
旅行へ行ったはいいが海の景色は一回も出ず。
さっきまでヒドイ喧嘩してたのにザリガニを優しく食わせる。
前置きもなしにいきなり姉が結婚。と思ったら旦那即死亡。
何故か友人含め四人で旦那の屋敷に暮らし始める、、
夢遊病とかブサイクな姉のヒステリーとか。。

その場や感情を詩的に説明するナレーション、
途中友人のジェラールがローラーでカメラと一緒に前にパンしたり、変な所から撮ったりするのは好感が持てますが、
まあ、
その狂気を伝える手段というのか、青くさい若者の心理を伝える術みたいなとか、テンポ感が不明というか、、理由がないのが理由みたいな、、
わけわからんのすわ、、、

初期ヌーヴェルヴァーグ、ジャンコクトー、ジャンピエールメルヴィルでかなり期待してましたが、
映画としては芸術的で評価出来るけど、
結果的にヒステリーな喧嘩ばかりを合間の設定をショートカットして場所を転々と変えて破滅に向かうのを見守るだけの映画。
全く面白くありません。

最早ここまで来ると当時の時代背景とか文化背景とかも理解しがたく、、

たしかに役者全員が本当の中学生で演じてたら凄かったろうな、、
初)詩的なコクトーのナレーション、バッハの音楽、古典中の古典。/自分の欲望で身を亡ぼす女の話/撮影技術が拙い分細かいカット割りとセリフで観ている者の想像力を掻き立てます。何本かに一本は古典を観て映画力のバランスをとりましょう!
じゅんP

じゅんPの感想・評価

2.6
雄弁すぎるジャン・コクトーのナレーションが余白を奪っていく…

もっと耽美でよこしまな関係性がずぶずぶ沈んでいく話かと思ったけど、全く子どもに見えないこともあり月並みに見えてしまった。
のん

のんの感想・評価

3.3

ん~…………
んん~………

序盤~中盤はいかにもブルジョワ階級(勝手な思い込みですが)の脳内っぽい展開で気乗りしなかった。

……が。少し成長して中年のおばさまととっちゃん坊やみたいになった姉弟のアクの強さに魅せられてしまった!

それにしてもこの作品にたいする原作者コクトーの思い入れの強さ、圧迫感あるな。自ら脚本を書いてナレーション出演までしているって。
ナレーションいるの?って思うけど面白かった。
pika

pikaの感想・評価

5.0
軽妙で刺激に満ちたドラマに、目が醒めるような鮮烈なカメラワークと、刻印のように刻み込まれる印象的な音楽、コクトーによる高揚を煽るような独特で詩的なナレーションや、それら全てを互いに高め合いこれ以上ないほど見事に昇華した演出など、全てが夢物語であったかのように幻想的な寓話たらしめる運命の悲劇が心を揺さぶり突き刺さる、衝撃的な傑作!

調べなくても撮影中にコクトーがウロウロして口を出していたと想像できるくらいコクトー印があちこちに散見されていてニヤニヤしつつも、コクトーの幻想的なセンスを巧みに用いて作品の糧にし魅力にまで仕上げてしまうメルヴィルの凄さ!お疲れ様っす!

処女作「海の沈黙」にて言葉を排した演技で魅せたニコール・ステファーヌの、鳴り止まぬきめ細やかな旋律のような弾丸トークと、こんなに喋ってんのに抱えた一物は目で語ってやる!と言わんばかりな目力やラストのカタルシス全てを担う圧巻の演技がもう本当に素晴らしい!

ドラマの八割は姉弟の少々行き過ぎた愛を、閉鎖的で子供時代にしか得られない多幸感に満ちた展開と情景で描いていて、若干の野望ったさはあるけれどもそれを補うどころか高めるレベルの演技やカメラや演出やナレーションの総合芸術に酔いしれ、そして迎えるラストの「待ってました」のグランドフィナーレには感極まって胸がいっぱいになる面白さだった。

原作は未読だし背景とかよくわからないけど、何が何でも映画として傑作という言葉以外には形容できないパワーに満ちている作品だった。最高!
映画男

映画男の感想・評価

3.5
まったくもって恐るべき子供達である。原作小説は未読だが、詩的な映画でよかった。コミカルな場面もあるがあくまで映画通して若者の絶望がシナリオに染み込んでいる。最ものテーマは近親相姦か。ラスト15分くらいから度肝抜かれる。原作読みたい。
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