恐るべき子供たちの作品情報・感想・評価

「恐るべき子供たち」に投稿された感想・評価

ぴろか

ぴろかの感想・評価

3.6
文字を実写化したという感じなので物足りないけれど原作のおさらいには良い
あおい

あおいの感想・評価

3.5
小説の冒頭だけ読んだことがあるけど、もっと小さい子どもたちの話だと思っていた。
エリザベートの兄弟愛や母子的愛、弟に対する姉の優しさなどポールに向けられた様々な形の愛や思いやりが詰め込まれたラストは切なくて悲しくまた美しいラストだった。ポールとエリザベートが対話するカットやクローズアップは美しかったし(特にニコール・ステファーヌは本当に綺麗だった)親的な感情を抱いてしまった。旅行なんかしたことがない二人が田舎者と思われないように強がるのは健気で可愛らしかった。(家の中だけで過ごしてきた強気な二人と対比でよりそう感じさせた)子どもたちだけの屋敷の白黒チェック床の俯瞰ショットは、賭博師ボブでも見かけたけどすごく好き。
ポールのダルジュロスへの憧れやジェラールとの関係性、エリザベートとアガードの関係性など、(ダルジュロスはワンカットだけしか登場しなかったり、関係性を表情やナレーションで説明してはいたものの)もっと掘り下げてもいい部分はたくさんありそうなので、小説を読みたいと思った。
I

Iの感想・評価

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無軌道な線の下に流れる一筋の線、ベルクソン、メルヴィルということで一応繋がる。

海の沈黙とは対照的に完全に余計なコクトーのナレーションが垂れ流されイライラする。コクトーのゴリ押しだったであろうことは想像に難くない。

冒頭とラストが円環のように繋がる構成は良かった、内容含めちょっとラジュテ思い出したな。
ENDO

ENDOの感想・評価

4.2
ダルジュロスは死の天使か?ポールを甘い気持ちにさせつつ、(本人の意識しないところで)命を削るきっかけを与える。画面には1分程度しか登場しないのに。エリザベスの子供じみた行動は最初は微笑ましいが、それ故の無邪気な残酷さで追い詰める。この映画は実際にもっと年齢が低い設定になっているが、近親相姦、同性愛など言及せずとも雰囲気から感じ取ることができ素晴らしい。巨大な袋小路で、自分たちの楽園を作ろうとして堕落してしまった空しさに溢れている。コクトーのナレーションでだいぶ観やすい。
すね

すねの感想・評価

4.5
おいぃ…!情緒不安定すぎるだろう…!!

異常、異常、異常…。

ヤバイ香りがプンプンする。

こういうジメジメとしたセリフやシーンを書き続けられる心境ってどんなんだ?

こわい。

小さい、狭い世界なのに情熱的で力強くグイグイくるから圧倒される。

いろいろとこの映画、こわいわ…!


すごく変な映画だった。

空回っているというかセリフが浮いているというか噛み合っていないというかシーンが変わる時にそのセリフで変えるのかって思うところ何個もあるしすごく変。

ラストもばっさりとはい、終わりでーす。って投げ飛ばすし。そういうころも全部好みで面白かった!
ジャン・コクトーの代表的な小説を海の沈黙のメルヴィルがほぼ完璧と言っていい形で映画化した作品

小説の映画化だけあってナレーションが多めだったけど、後のヌーヴェルヴァーグの監督ら以上に鮮烈な演出と溌剌とした若さが眩しい作品になっていて、なるほど映画化を許可したコクトーの判断はやはり正しかった

しかしこの作品やジャン・ヴィゴの新学期操行ゼロみたいな、ヌーヴェルヴァーグ以前にヌーヴェルヴァーグ以上の瑞々しい野心的な演出が際立つ作品を目の当たりにすると、実はヌーヴェルヴァーグってそこまで凄いことやってなかったんじゃないかとすら思えてしまうから困る
hepcat

hepcatの感想・評価

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俺の中でJ.P.メルヴィルの三作目の作品

今まで見たやつと雰囲気が違って正直微妙だったかな

メルヴィルの作品に共通してたのが、生と死に関してギリギリのところを描くのは変わらず、緊張感があった(これは比較的小さいけど)

兄弟仲が良いのかと思いきや、利己的な姉に周囲は振り回されて…

俺は映画は敢えて言わない、けど気付いた時にこんなかっこいい演出だったのかというのが好きなのだが、これは全てジャンコクトーの字幕によって解説されている

ただそこはただの字幕、解説ではなく哲学だった
キよ4

キよ4の感想・評価

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愛し合い、いがみ合い、貶し合うエリザベトとポール姉弟のふたりだけの夢の世界に起きる奇跡と悲劇の物語
ふたりだけの世界に入り込んでくるポールの友人ジェラールとエリザベトのモデル仲間アガート 夢の世界は徐々に崩壊し破綻していく
眉間に洗濯バサミのエリザベト 笑っちゃう
初めての旅行で海に行くけどでかいジョウロを万引きして海は見ない これも笑える
姉弟は喋り捲りナレーションまで饒舌でも詩的
アンリ・ドカエのカメラワークの美しさ
時に豪快に時に尊厳に鳴り響くバッハの曲
子供にしかわからないガラクタ集めの宝物
よく分からない姉弟喧嘩が終始行われている。
謎の病気で安静にしてろと言われたのに友人の親父に連れられて海に旅行へ。
旅行へ行ったはいいが海の景色は一回も出ず。
さっきまでヒドイ喧嘩してたのにザリガニを優しく食わせる。
前置きもなしにいきなり姉が結婚。と思ったら旦那即死亡。
何故か友人含め四人で旦那の屋敷に暮らし始める、、
夢遊病とかブサイクな姉のヒステリーとか。。

その場や感情を詩的に説明するナレーション、
途中友人のジェラールがローラーでカメラと一緒に前にパンしたり、変な所から撮ったりするのは好感が持てますが、
まあ、
その狂気を伝える手段というのか、青くさい若者の心理を伝える術みたいなとか、テンポ感が不明というか、、理由がないのが理由みたいな、、
わけわからんのすわ、、、

初期ヌーヴェルヴァーグ、ジャンコクトー、ジャンピエールメルヴィルでかなり期待してましたが、
映画としては芸術的で評価出来るけど、
結果的にヒステリーな喧嘩ばかりを合間の設定をショートカットして場所を転々と変えて破滅に向かうのを見守るだけの映画。
全く面白くありません。

最早ここまで来ると当時の時代背景とか文化背景とかも理解しがたく、、

たしかに役者全員が本当の中学生で演じてたら凄かったろうな、、
初)詩的なコクトーのナレーション、バッハの音楽、古典中の古典。/自分の欲望で身を亡ぼす女の話/撮影技術が拙い分細かいカット割りとセリフで観ている者の想像力を掻き立てます。何本かに一本は古典を観て映画力のバランスをとりましょう!