刑務所と修道院に共通して写り込む格子の影が、交差する善と悪を担的に表している。罪人を救ってしまった罪と、罪人と一括りにする以前に必要な真価を見極める目、さまざまなレイヤーが同居する複雑なストーリーに…
>>続きを読む医務室で目を覚ましたマリーの笑顔が天使だった。誰も救われぬが、作品としては見事なラストショット。結果無関心が無難だが、手を差し伸べる方も、られる方も合わぬ場からの解放というある意味救いになったともと…
>>続きを読むブレッソンの長編デビュー作らしい。
冒頭、朝に扉を次々と開けていくショット「アヴェ・マリア」と、アンヌ・マリーがシスターたちの部屋を一つずつノックして訓戒を受けるショット。シスター服でも見分けられ…
.『罪の天使たち』
まず、『罪の天使たち』のあらすじは以下の通りである。ブルジョワ階級出身のアンヌ=マリーは、不幸な人々を救いたいという使命感から、犯罪者の更生施設でもあるドミニコ会の女子修道院を訪…
ブレッソンは長編デビュー作から静かで洗練されてる。刑務所で服役していた女性も受け入れている修道院に自ら望んで入ったブルジョワ階級出身の主人公マリーの苦悩。自信家で他人のために動いてるように見えて金持…
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