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ベル・カント とらわれのアリアのemiのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

1996年にペルーで起きた日本大使公邸占拠事件から着想を得た小説が原作。リマ症候群といえばそれまでだけど、人間の心も善悪も簡単に線引きできないし…そういう意味で観た人をきちんと複雑な気持ちにさせてくれる素晴らしい作品でした。後味は悪いぞ。

派手さはないけど登場人物達の人間らしさが見え隠れして、すっかり作品に入り込んでしまった。あらすじを知った時点で映画が終わりに近づくということが何を意味するのか、否応なく解った上で観ることになるのに、皆でサッカーするシーンは「ずっとこう在って欲しい」と思わずにはいられなかったなぁ。オペラに詳しくないけど、敢えて副題をオペラとかけたのはやはりロクサーヌ・コスが言うような意味なのだろうか…つらみ
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