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ブラック・レインのemiのネタバレレビュー・内容・結末

ブラック・レイン(1989年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

レストランでヤクザの抗争に巻き込まれたニューヨーク市警のニックとチャーリー。ヤクザを殺し小箱を奪って逃げた男は佐藤という名の日本人だった。2人は佐藤を捕まえるがすぐに送還が決まり渋々日本まで付きそうことに。無事に大阪府警に佐藤を引き渡したかと思いきや、後から本物の大阪府警が現れ…失態に気づいた2人は日本に残り佐藤を追うため、府警の捜査に加わろうとするが、日本の警察組織は閉鎖的でそれを許してはくれなかった。

ニューヨーク市警の2人と、英語ができたばかりにお目付け役になっちゃった日本人刑事の松本(高倉健)、真逆の彼等が佐藤を追う内に徐々に友情を深めていくのが良い。お固くて真面目な松本は陽気なチャーリーと先に仲を深めていくけど佐藤によって殺されてしまって、同じ悔しさを胸に破天荒刑事ニックと共闘する流れが熱い。

不思議日本がふんだんに描かれているのも妙に微笑ましい。ヤクザの親分の部屋にある謎のブラウン管テレビ…あれなんなんだ。諸行無常より気になるわ。あと大阪は多分どこもバイク乗り入れOKなんだとおもう。

松田優作さんの演技って実は観たことがなかったんだけど、怪しくてとても良かったですね。往年の名優もちらほら、若い頃の姿を見て楽しめた。

個人的には音楽が印象的だったかな。
当時にしても案外ハンス・ジマーっぽくないというか、所々坂本龍一を意識したような戦メリっぽさがあるサウンドに感じる。NYのシーンと日本のシーンで意図的にテイスト書き分けているようにも思った。

ヤクザ抗争バイオレンス×バディもの×アクション
ニックが生活に困ってて手癖が悪い設定もうまく絡んでいい味でていた。設定盛りだくさんで良い作品。
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