IMW2021パート3 ⑧
我らがタミルの“大将”ヴィジャイ作品！
ずっと観たいと思っていたのでアンコール上映がありがたいです！
これまでタミルの“若大将”だったヴィジャイが正式に“大将”へと昇格し、インドの医療制度の矛盾、腐敗について“大将”が物申す！作品。　
1人で複数人の役をこなすのが得意な“大将”、今回は1人3役！ヴィジャイ！ヴィジャイ！ヴィジャイ！の出ずっぱりで、存分に堪能できちゃう。そんな3役もこなしちゃう“大将”に合わせヒロインもカージャル、サマンタにニティヤーちゃんと3人も登場して、一粒で何度もおいしい。
監督をアトリが務めていて、今作でもアトリらしい、それまでの何気ない日常の幸せから一気に奈落の底へ落とされる演出が見られる。今回はアイスクリーム屋さんではなかったですけど。あのぶっ飛び方と流血、白目剥きにはいつもビビッてしまう。
医療とマジック、全然関係無さそうな二つの要素をこんな風に組み合わせてきますか！っていうプロットが面白い。また悪役が徹頭徹尾、一切救いようがないほどの悪いヤツ！
ラストには恒例のカメラ目線での問題提起という名の“お説教”が始まる。困ってる人を助けるべき医療が、困ってる人から搾取する立場になり下がってしまっているという現状を痛烈に批判する！更には新しい税制についてもお説教！
今回はチョイ役だったけど、今回のIMW2021パート3ではお初の登場で、お久しぶりだったヨーギ・バーブに今日も癒された。

• #2021劇場とらキチ
• #インド魂

【ローズミルクには目がないです】

インド映画界のスーパースター“大将”ヴィジャイ主演作。
低報酬で患者を診る人道的お医者さん、どこからともなく神出鬼没なマジシャン、医療関係者による連続失踪事件が混ざり合って、僕の理解力がパニクります。
それでも、インド映画らしいハッピーな歌と踊りと、なるほどねと納得できるからくり。
さらに、医療体制へメスを入れるようなメッセージによって、いかにもあんたが大将！という作品になってます。
まさに大将マジック！

大将も目がないローズミルクを飲んでみたくなりますし、医療機関の体たらくに目をつむっている輩には善悪を見極める目がないねと言いたくなります。

2021-10-04記。
親も生年月日も同じで顔もそっくりだけど双子ではない2人の関係は？というなぞなぞが昔あった。
ヴィジャイが3役と聞き、そういうトリックかと思ったら違った。
まるで仮面ライダー1号2号のように魅力的なのでV3かと思ったら、これも違った。
それはともかく「うわーこの時間から3人目かぁ」と膀胱の心配をしたが、退屈させないのがインド映画。
ダンスもたっぷりで満足。
インドには救急車から民間のものがあり、民間医療の問題点も突いている。世界の流れどおり医療は公的に行うべき。日本もそう。
あと、交通事故のシーンが苦手なのでスコア0.5マイナス。スローモーションまで使って被害者を撮り続けるか？