茜

スリー・ジャスティス 孤高のアウトロー/ビリー・ザ・キッド 孤高のアウトローの茜のレビュー・感想・評価

2.0
「デハーン君×西部劇なんてめっちゃ面白そうじゃん!」という事でレンタルを待ちわびてたやつ。
なんだけど、期待値を爆上げし過ぎたのか、私はそんなにハマらず特に響くものもなかったです…。

西部劇の魅力って重厚でスタイリッシュなガンアクションと独特の渋みだと思っているので、その点からするとこの作品は薄っぺらい…。
痺れるようなガンアクションもなく、銃弾一発の重みもなく、登場人物のキャラもいまいち魅力的に見えない。
ビリー・ザ・キッドを演じるデハーン君はかっこいいんだけど、ビリーの扱いは軽く深堀りもされていないので、彼の活躍を期待して観ると肩透かしを食らうかも。
イーサン・ホーク演じる保安官もビリーと同様キャラに深みがないので人物像がいまいち掴めず、主人公である少年リオにすら何の感情も持てなかった…。

ビリーと保安官と少年の心の繋がりを描く作品という割には、登場人物一人一人の描き方や、彼等の心情みたいなものがいまいちリアルに伝わってこない。
初っ端から母親を殺され人殺しになる兄弟にも、本当ならもっと感情移入出来るはずなのに、全編通して薄っぺらいドラマ観てるような感覚だから「へー」って感じで終わってしまう。
西部劇としての渋みも足りないし、頭の中を素通りしていくような映画だった。

西部劇スタイルのデハーン君がかっこよかっただけに、これは残念…。
茜