バッグ・オブ・ハンマーズの作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

「バッグ・オブ・ハンマーズ」に投稿された感想・評価

moon

moonの感想・評価

5.0
サム・フリークスvol.3にて

アメリカ版「万引き家族」ともいえる内容だったが、ここ数年見た映画で一番の傑作でした。

お互いに暗い過去を持ち、大人になっても犯罪で生計を立て、とても真っ当な人間とは言えないアランとベン。賃貸契約を結んでいたシングルマザーが自殺し、取り残された12歳の少年を巡って二人の葛藤がはじまる。親としての責任に押しつぶされそうになる二人の姿と、お互いが欠けると何もできなくなる関係性に全私が泣いた。
そしてあの怒涛のラスト。こんなにほろ苦くてハッピーになれる映画は久々

どうしてこんなに良い映画が日本未公開なんだ…正直万引き〜より何倍も好きだった
オフビートの手触りがシリアスに陥りすぎるのをブロマンスのバランスで保った。それでも後半の子役が直球なので困る
TOT

TOTの感想・評価

3.8
成長した“傷ついた子供”である大人が、今また傷つこうとする子供を支える。
『万引き家族』に通じるテーマに、母子家庭の母の苦悩と主人公2人の成長ブロマンスが並走して揺さぶられる。
金も職も無く、親も子も誰にも助けてって言えなくて、言っても届かなくて。
そんな時に誰かが助けてくれる、その辛さを推し量ってくれる。
義理や義務でなく一緒に生きたいって言ってくれて、一緒に成長しようとする。
お母さんの描写やエピソードの省略具合とか、ちょっと物足りないとこもあって完全とは思えないけど、他者との共生への眼差しが温かい。
とにかく台詞が良く、終盤の走馬灯のようなシーンから現実に戻る見せ方もうまい。
ジョン・フリンの音楽も効いて、ちょっと肩の力の抜けるような素敵な作品。

岡俊彦さん主催イベント「サム・フリークスVol.3」
krdb

krdbの感想・評価

3.7
アメリカで車泥棒をしながら生計を立てている若者2人が厳しい環境で育つ少年と出会うことで成長する様を描く青春映画。彼らもまた不遇な環境で育ったバックグラウンドをチラつかせつつ、キャラに魅力があり終始コメディタッチで進むので重さはない。ジョニーフリンの音楽もピッタリでとてもいい映画だったけど、イマイチ入り込めなかったのは、主人公たちが罪悪感を感じることなく盗みを働いて大金を稼ぎ優雅にガウン着ながら昼間っから紅茶を飲んでいるのがなんとなくうーん…。浮浪者へのハグでは払拭できないかな。。