ケイスケ

ドアロックのケイスケのレビュー・感想・評価

ドアロック(2018年製作の映画)
3.7
侵入者が襲撃してくるホーム・インベージョン系の映画かと思いましたが、連続殺人に発展するサイコスリラー物に近い本作。かなり良く出来ており、底の知れない不気味さが普通に怖かった。

銀行で働くギョンミンは都心の古いマンションに一人で住んでいる。ある日の朝、ドアの錠に粉が付着しているのを見た彼女は不審に思いパスワードを変える。仕事を終えて帰宅したギョンミンが部屋で過ごしていると、何者かが激しくドアノブを回す。

よくよく考えると犯人はすぐ分かりそうなんですが、見せ方が上手いのか「あれ?実はこいつが犯人か?」「あれ?それともこっちか?」と観ている間、揺さぶられてくる。殺人現場もモロに見せているわけではないですが、足を切断された女性などかなり恐ろしいですね。

一人暮らしの女性に訪れる恐ろしさが丁寧に描かれており、外でドアロックのパスコードを入力する不気味さや、都市伝説で有名な『ベッドの下の男』的な展開とかね。目新しさはありませんが、オーソドックスな恐怖演出が盛り沢山で飽きなかったです。思わずベッドの下を確認してしまったり。

ただこれは韓国映画のスリラー作品を観ている時に思うんですけど、こういうサイコパス系の「キヒヒヒヒ!」みたいな笑い方の類型的な犯人が多くてちょっと食傷気味。途中で殺害される粗暴な男みたいな奴が真犯人とかも面白いですよね。でもかなり良く出来た作品ですよ。ただ一人暮らしが怖くなるので要注意!😱