LoveAnimal14

ジョジョ・ラビットのLoveAnimal14のネタバレレビュー・内容・結末

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

劇場鑑賞したかったのにできなかったので、待ちに待っていたこの作品。
ついにジョジョっとラビりましたー💦


第2次世界大戦下のドイツで、優しい母親とふたりで暮らす10歳の少年ジョジョ。ヒトラーユーゲントに入団して立派な兵士になるための訓練に明け暮れる日々。そんな彼には空想上の友人であるアドルフの存在がありました。ある訓練でウサギを殺すことができなかったジョジョは「ジョジョ・ラビット」という不名誉なあだ名をつけられ、仲間たちからもからかわれる事になります。そんなある日、家の片隅から物音がして…その場所で隠れ小部屋を発見。恐る恐る中を確認したジョジョが目にしたものとは…💦


戦争映画というものは、これまでに数え切れないほど存在しています。どのようなカタチで描かれるにせよ根底に流れる悲惨さは普遍的なもので、それを拭い去ることなど不可能であると思います。
だけど、10歳の少年の目で見る戦時下の世界において…架空の友人がヒトラーであるという斬新でユニークな設定を風刺の効いたコメディータッチのヒューマンドラマに仕立てたタイカ・ワイティティ監督の力量とセンスには拍手を送りたいと思いました😊✨


なにが、ヴンダバーかって…。
ジョジョを演じたローマン・グリフィン・デイビス少年。…映える‼️スクリーンにとにかく映える‼️よく選びましたよね、この子を✨ワイティティ監督の勝利のガッツポーズが目に浮かびます。いや、もう純粋に可愛らしすぎますやーーーん😆💕
クルクルとめまぐるしいたくさんの表情を見せてくれたロマグリくんからは、今後も目が離せません✨✨


なにが、ヴンダバーかって…。
優しい母親ロージーを演じたスカヨハね💕靴紐を結んであげる場面、いいですねー✨慈愛に満ちあふれてます。優しいだけじゃなく芯の強さも感じられ、流されることなく自分の信じた道を突き進む姿✨
…その結果が悲しいことにはなりますが、愛する息子の未来のために己のすべてを賭けた強い母親だったんですよねー😊💕


なにが、ヴンダバーかって…。
ユダヤ人エルサを演じたトーマシン・マッケンジー。いや、誰やねん💦(笑)
初めて見る女優さんでしたが、ジョジョとの掛け合いのすべてのシーンが印象的でした。ジョジョと一緒に踊るラストシーンのはにかんだような笑顔がとっても素敵でした😊💕


なにが、ヴンダバーかって…。
クレンツェンドルフ大尉を演じたサム・ロックウェル。ちょっとだらしない風体からの〜後半の男前路線へのギャップ萌え💕
本当に世の中のことがしっかり見えている人が起こす行動は、勇気にあふれていてしびれますね✨キャプテンK、カッコいい‼️あなたこそ、まさにヒーローですやーーーーーん😆‼️


なにが、ヴンダバーかって…。
アドルフを演じたタイカ・ワイティティ監督。監督…あなた、ノリノリですやーーーーーん🤣💦手榴弾持って走るジョジョと並走してるあなた…めちゃくちゃ楽しそうですもん💕
ただね…あのシンボルみたいな鼻チョビヒゲつけて髪をピッチリ撫でつけたら誰でもヒトラー平均点説、濃厚ですからーー🤣
いや、でも…お見事なお茶目ヒトラーを大熱演だったと思います。ドリフのヒゲダンスもちょっと期待しちゃいました(笑)


こぼれヴンダバー💦
ヨーキー、可愛い💕その罪のないあどけなさに500点あげる。ジョジョにとってのリアルフレンド。君の存在は何気に大きかったね‼️
そして、ミス・ラーム。
……インパクトーーーー🤣💦(笑)
以上です。


それにしても…ユダヤ人というだけで殺されてしまう理不尽さが本当に信じられない。なにが、どう違うの?同じ人間ですけど?…「ホロコースト」では600万人のユダヤ人が殺されたと言われていますが、ロマ人に対するポライモス、成人の精神障害者へのT4作戦、労働忌者・浮浪者・障害者・同性愛者・エホバの証人・スラヴ人などに対する迫害も含めたら900万から1,100万人にのぼるほどの犠牲者の数だという説もあるそうです💦

「差別」とは…特定の集団や属性に属する個人に対して特別な扱いをする行為であり、それが優遇か冷遇かは立場によって異なるが通常は冷遇…ということになるそうです。
昨今、あらためて話題にもなっている人種差別問題…人間っていつまでこんなことを繰り返していくのでしょう?
どれほど時代が移り変わっても、やってることはなんにも変わらないものですね💦


この作品の中で、しっかりと描かれていました。
ロージーがジョジョに対して
「人はどんなときも恋に落ちる。」
「憎しみは勝ちはしない。愛が最強の力よ。」
「愛は痛いの。お腹の中で蝶が飛び回るような感じ。」と、伝えます。

幼いジョジョは
「愛なんて見てもわからない。」と答えます。

ヨーキーの言葉にも
「ユダヤ人と僕たちの何が違うの?見ためだけではわからない。」と、ありました。

愛が目に見えないのと同じで、人間の本質だって目に見えません。
目に見えるものがすべてではなく、見ためや先入観で物事の善し悪しを決めつけてしまうのは…非常に危険でナンセンス💦
そういう偏った思いが差別を生んだり、不毛な世の中にしてしまう。

愛も人も…見ためではわからない。
だからこそ、話し合い理解を深めることはとても重要なんですよね💕




ロージーの素敵な靴を、いつも見下ろしていたジョジョ。ママのその素敵な靴がジョジョの目線と同じ位置にあったときの…あの突然の悲しみ💦
泣きながら何度も何度も、抱きしめるジョジョ…💦

ロージーにしても、キャプテンKにしても…ナチス政権下において、自分自身が正しいと思うことを行動に移し…報われない結末を迎えたとしても、その魂みたいなものは長い年月を経て…今の時代につながっているものだと信じたい✨


「戦争」なんてものが1ミリでも存在しない世界を願っています。
誰の命も平等にプライスレス✨
なくなっていい命なんて、ひとつもないはずだから。



「全てを経験せよ 美も恐怖も 生き続けよ 絶望が最後ではない」リルケ






そういえば、ジョジョはウサギが殺せなくて「ジョジョ・ラビット」という不名誉なあだ名をつけられてましたねー💦
でも、それって不名誉なことでもなんでもなくて…ウサギを殺せなかったのは、ユダヤ人の少女を匿うような母親ゆずりの優しさを持つジョジョだったから✨
だから「ラビット」というあだ名は胸張っていいレベルの名誉ある名前なんです💕

ちなみにボクは、ゴキブリを殺せないから「ラブ・コックローチ」ってあだ名をつけられると思います。ただ、ジョジョの場合は優しいからウサギを殺せなかっただけで…ボクの場合は、殺そうとすると素早くカサカサ動いたり下手したら飛んできたりするからそれが怖くて殺せないわけで…💦
だから「ラブ・コックローチ」は抜群に不名誉なあだ名になると思います🤣
こんなもん、映画にもなりませんね💦


たとえ、小学2年生のときに「おんどりゃーマン」というイマジナリーフレンドが存在していたとしても….。





「おんどりゃーマン」ラブペディア調べ

ラブアニが小学2年生のときに近所にMといういじめっ子が存在。見た目はジャイアンをもっと大きくしたような印象。学校帰りなどによくラブアニと友人のミキ(男子)はMにボコられていた。その頃登場したイマジナリーフレンドのおんどりゃーマンに、ラブアニは日夜…Mを倒すべく「おんどりゃーパンチ」や「おんどりゃーキック」などの必殺技の訓練を受けていた。技を繰り出すときには必ず「おんどりゃー!」と叫ぶ決まりがあり、部屋で特訓していると心配した祖母がちょいちょい様子を伺いに来る始末。ある日満を持して果敢にMに挑んだものの、完膚なきまでにあっさりやられてしまい…その日を境に、イマジナリーフレンドのおんどりゃーマンの姿は消失。
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