【日が沈んでから昇るまで】
浜辺美波ちゃんのために
俺はクリスマスイヴに
ひとりぼっちで
この映画を見たんだぞ!
前代未聞の…
密室殺人…
クローズドサークルに…
奇想天外…
平成26年だから25年だかの法政第二高校の英語の入試問題の長文にサンフランシスコのコンビニ?バイトしてた主人公が同僚に店長の財布を盗んだ濡れ衣を着せられるみたいな長文問題があったのだが、舞台がサンフランシスコだからサンアンドレアス断層がこのタイミングで!ってんなわけないと読んでたら、本当に巨大地震が起きて主人公の優しさで濡れ衣は結局晴れるみたいな話しがあったけな…
屍人荘の壁に掛けある剣やら斧を見て不意に思ったことが溢れ出るように眼前に起こったときはそりゃ怒る。ミステリーの主義主張、鑑賞側の主義主張、現実の主義主張は悉くコメディタッチだと煙に巻かれ、浜辺美波の単純消費される“見る“立体的漫画のようなキャラクター造形に憂いを感じ、神木隆之介のリアクションにほのぼのしながら、探偵コンビニエンスならぬ漫才コンビに交じる浜辺美波の可愛さにあるがままに噛みつかれたような衝撃だ。
原作は未読のためテンションのズレの把握ができていないが、ポップでキュートという名のMDMAをぶちまけた本作は、原作者はご立腹なのだと勘ぐってしまうし、それでも感じられるだけの体温も乏しい(夏フェスなのに吐息白いし)…では何を求めるのだ…
特異な事象に安心感を感じられるおどけた存在なのだろう。