8テイカーズは5人組の凄腕銀行強盗団。メンバーは人種問わずハンサムばかり。
オープニングの銀行強盗がスマートでかっこいい。でも、今回報道ヘリが都合良く来たから良かったもののヘリ来なかったら屋上まで上がってどうしたんだろう？
１年に一度と決めていた仕事だが…
逮捕されていた元メンバーの男ゴーストが出所して現金輸送車襲撃の計画を持ち込んでくる。
スタイリッシュに描かれているテイカーズに対して追う警察側は対照的に泥臭い。
もっと頭脳戦でいくのかと思いきや激しい銃撃戦になるし。

2023263
　

記録。
大胆に奪い、華麗に去る。

テイカーズ(奪う者たち)なる5人組の凄腕強盗団と、彼らを追う刑事の姿を描くスタイリッシュクライムアクション。

「仕事」は年一がルールなテイカーズ。仕事を終えた直後、彼らの元に現れたかつての仲間ゴーストは、一生暮らせるほどの大金を強奪するヤマを持ちかけるのだが…

冒頭の強盗シーンで早くもピークに達するカッコよさ。流れるような鮮やかさで、爆発するヘリを背に歩く5人は笑っちゃうほどカッコイイ。

なんせポール・ウォーカーとヘイデン・クリステンセンの群を抜いたイケメンっぷりよ。こんなのにスタイリッシュムーブされるとたまったもんじゃない(笑)

対する刑事コンビは泥臭くてテイカーズとは対照的。男臭く若干暑苦しいマット・ディロンは割と好印象。

速攻で内容忘れちゃいそうな作品だけど、カッコ良さは折り紙付き。まぁまぁ長めのパルクール逃走劇も良き。多くを求めなければ充分にに楽しめる作品。

自転車の人はどうなったのか？！


「悪魔のいけにえ/レザーフェイス一家の逆襲」のジョン・ラッセンホップが監督したクライム・アクション。
「なにこれ、すごい」と思わず唸るほどキャストが微妙に豪華！
まず、刑事役がマット・ディロン。久しく見ていませんでしたが、良い感じに老けましたね。
そして、何といってもポール・ウォーカー。なんでこの人、こんなに格好良いんだろうか！
本当に、本当に惜しい役者さんを亡くしてしまいました。
本作ではなにげに一番オイシイ役どころを担っておりましたよ。
更に、「パシフィック・リム」のイドリス・エルバやアナキン・スカイウォーカーであるヘイデン・クリステンセン、「ホステル」のジェイ・ヘルナンデス、チョイ役ながら「ガーディアン・オブ・ザ・ギャラクシー」のゾーイ・サルダナ等が出演。
ヒップホップ歌手のクリス・ブラウンは、かなり魅せるパルクールを披露していますが、スタントはどのぐらい使っているのだろうか？
完全に本人がパルクっているカットもありましたが・・・けっこう凄いですね、身体能力。


綿密な計画を立てて完璧に実行する強盗団。
今回も華麗に銀行から200万ドルを奪うことに成功する。
そこへ昔の仲間ゴーストが出所してくる。彼は、仲間に置いていかれ、自分だけ逮捕されたと思っている節があった。
昔のことは水に流してビジネスライクで大仕事をしないかと持ちかけてくるゴースト。
ジェイクら強盗団メンバーは疑いながらも計画にのることに・・・。
しかし、3000万ドルを積んだ輸送車を襲う計画を進める彼らを追う影があった。刑事のジャックである。
数少ない証拠からメンバーに迫るジャック。
はたして、計画は無事に完遂できるのであろうか・・・？！


スタイリッシュ・クライム・アクションと宣伝されているので、もっと強盗計画の遂行そのものに焦点をあてた物語かと思っていたら、想像したのとは少し違った印象の映画でした。
強盗団のセレブレティな私生活やメンバー間の友情やプロフェッショナル意識なども描かれていますが、どちらかというとお話の中心は強盗計画ではなくて、刑事側の視点やゴーストが裏切り者なのか、どうなのか？といった部分に尺が費やされています。

刑事が追ってくるのは定番の展開だし、本作の場合、きちんと筋道の通った理由で強盗団の正体が割れてゆくので、そこは巧いなと思いました。
しかし、ジャックの相棒の話は、ちょい蛇足だったのではないでしょうか。別に相棒がああはならなくても、あの刑事だったら最後まで事件を追うと思えるし、逆に相棒の事があったから何だか気弱になってしまったように映りましたけれど（汗）。
娘との関係がギクシャクしているのも、ジャックの不器用さを表すエピソードなのかもしれませんが、そこから発展しないので必要なさげ。
実際のところ、ジャックという刑事が居なくても別に問題ないというか、ラストに至っては殆どただの邪魔者めいた酷い扱いなのが哀しいキャラクターと化してしまうので、マット・ディロンが全く輝けていなかったりします。

一方、ゴーストが裏切るのは流れからいって必然でしょう。
そうならないと映画にならんし。
なので、そこには何の驚きもないのですが、もっと華麗にメンバー全員でピンチをしのいで逆転するのかと思いきや、そこから暗い方向に舵をきって渋い展開になってしまうのは、ある意味ショックでしたね。
なんというか、一昔前なら香港ノワール、もっと前ならアメリカン・ニューシネマのような感覚。

それにしても、やはりラストは尻すぼみ。
別に派手に花火をあげろとは言いませんが、マジっすか？と口から出てしまうほど呆気ない幕切れでした。

なんだかんだ言って、冒頭の銀行強盗シーンが一番ワクワクできたというわけで、ピークが一番最初ってのは厳しいですね。
他にも、クリス・ブラウンのパルクールやヘイデン・クリステンセンの喧嘩アクションや横っ飛び等の見所もあるけれど、それだったらゴリゴリのアクション押し一辺倒な脳筋映画にして欲しかったような気もしちゃいます。
簡単にだまされるような人の良い連中ばかりで、知的な騙し合いゲーム的側面は見られずじまい。
こんなんでよく今まで捕まらなかったな（汗）。

あと、意外と強盗計画が原因で犠牲者がでてしまったのも、どうしても気になりましたね。
凶悪な犯罪集団ではなく、無益な暴力は極力ふるわないスマートな強盗団の話だと思ったのですが・・・。
なので、巻込まれてしまった自転車の人は結局どうなってしまったのでしょうか？死んでしまったのか？
う〜む、気になるぞ〜（汗）！


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