通りすがりのナポリタン

スウィング・キッズの通りすがりのナポリタンのレビュー・感想・評価

スウィング・キッズ(2018年製作の映画)
5.0
間違えなく今年の1番の作品になると思います。

舞台は1951年朝鮮戦争下の巨済捕虜収容所
収容所での問題児ロ・ギス(D・O)元ブロードウェイのトップダンサーで米軍下士官のジャクソン(ジャレッド・クライムス)4ヶ国語が話せる女性ヤン・パンネ(パク・ヘス)生き別れの妻を探すカン・ビョンサム(オ・ジョンセ)栄養失調気味の中国人兵士シャオパン(キム・ミノ)は国籍も違えど、収容所のイメージアップの為に、タップダンスチームを組むこととなった。それぞれダンスへ思いを乗せて・・・

本当に素晴らしい映画でした。映画の大きなテーマであるタップダンスを通じて、たくさんのドラマが展開されていく、そのドラマが素晴らしいがとても辛い、物凄くリアルで心が揺さぶられる。タップダンスのシーンもとてもかっこいいし、曲も知っている曲がたくさん出てくるのでノレる!鑑賞後はタップダンスの音が頭から離れなくなる!ひとつのものを通じて国籍も性別も言語も何もかも違う人間達がひとつになる。本当に心が熱くなった。

ストーリーがすごく良かった。コミカルで面白いシーンも沢山あって楽しいし、偏見、差別、敵軍への思い、自由を求めるなどのシリアスなシーンそのままリアルに描かれていた。多くは語れませんがラストあたりは涙が止まらなくなります。
今の世界の全ての人に見てほしい映画です。皆が同じ人間で、家族や大切な人がいて、好きで夢中になる物がある。本当に素晴らしい映画でした。