ケイスケ

PMC ザ・バンカーのケイスケのレビュー・感想・評価

PMC ザ・バンカー(2018年製作の映画)
3.1
「俺が、絶対守る」

守れましたか…?(小声)

腕利きの傭兵エイハブは、CIAから北朝鮮の要人を捕らえて安全な場所に護送するよう依頼される。11名の部下を率いて韓国と北朝鮮の軍事境界線の地下にある要塞に潜入したエイハブたちは、アメリカと中国の思惑、仲間の裏切りのために要塞内で立ち往生する。彼らは絶体絶命の状況から脱するため、敵の包囲網をくぐり抜け、重症を負った北朝鮮の最高指導者キングを地上に連れていこうとする。

最初の20分くらいはむちゃくちゃ面白い。キャラクターも個性的だし、一人ずつ死んでいくたびに辛いです。ただ、終盤に行くにつれ目に見えてみるみる失速していく。というのも半分くらい話が進むと主人公のエイハブが怪我をして動けなくなるので、画的に地味なんですよね。キングを生かすため輸血するとか面白い展開もあるんですけどね。

主人公の名前が“エイハブ”というだけあり元ネタは『白鯨』のエイハブ船長でしょう。キングを捕まえるのに躍起になり狂気とも言える無謀な作戦を実行するとことか。ラストに割と派手な見せ場があるけどこれはちょっと画的に間抜けに見えるしぶっ飛びすぎ。最初の20分を持続できればかなり面白かったのになー。惜しかった!