ケイスケ

タンク・ソルジャー 重戦車KV-1のケイスケのレビュー・感想・評価

3.6
戦車映画を調べていると、似ている作品一覧に必ず『ガールズ&パンツァー』が紛れているのが絵的になんか面白い。ガルパンの劇場版も面白かったですね。自分はミリオタではありませんが、KV-1の無骨な見た目が結構好き。

最近話題になったロシア産の戦車映画といえば『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』ですね。自分もあの作品はかなり楽しんで観ましたが本作もなかなかの出来!「1両で16両撃破?フィクションでも流石にあり得ないっしょ(鼻ホジ)」って思って観てたら実話なのかよ!すいませんでした!

1942年、東部戦線ではナチスドイツとソビエト軍が激しい戦闘を繰り広げていた。ソ連第15戦車団に所属するコノワロフは、KV-1戦車部隊8号車の指揮を担当する。彼が率いるのは個性的な4人の戦車兵で、最初の仕事はまず自分たちの手で戦車の修理をすることだった。整備士のパヴラの力もあり8号車の修理は完了し、いよいよ彼らは戦場に向かう。

先述した通り実話を元にした本作。主人公コノワロフの妻パヴラが天才的な戦車整備士というのも事実だったらしい。いやすげーな、こんな漫画みたいなシチュエーションあります?戦場に紅一点がいたらもっと男たちがグイグイ行きそうですが、みな彼女の整備士の腕を認めているため戦友の一人として認め合ってるのがいいですね。

ラストの戦車戦がマジで最高。演出の方向性の違いもありますが、戦闘シーン単体で見たらレジェンド・オブ・ウォーより好きかも。一台のKV-1によりナチスのティーガー戦車が次々に沈められていきます。ラストは夕闇に燃える戦場が美しくもあり、仲間たちの死が切なくもあり二重に涙…。これかなりの拾い物じゃね?本作とレジェンド・オブ・ウォーのおかげでロシアの戦車映画をもっと観たくなりました!