101分ノンストップのお祭り映画
国民的マンガでもあるONE PIECEのアニメ20周年を記念して今回はオールスターキャスト総動員でお祭り騒ぎが描かれる。
原作についてはマリンフォード頂上決戦のあたりで脱落している組なので、いまいちどのあたりの時系列にあたるのかよくわかっていない。
ルフィの懸賞金が15億ベリーになっているので、おそらくビッグマムとの戦いの後になるのではないかとのことである(ワンピースに詳しい人談)
思えば初めて一人で町の映画館に観にいったのは『デッドエンドの冒険』だったし、デジモンと同時上映していた頃に観にいった記憶もある。その原作がまだまだ現役で続いているというのは驚異的な事実だと思う。
『ストロングワールド』以降の原作者監修による完全なるファン向けの映画で、当時物議を醸した入場者特典が今回も貰える。
懐かしの敵から割と最近のキャラクターまでわいわいと入り乱れているので、少なくとも新世界編以降のストーリーを把握していないと少し辛いかもしれない。
単純にすごいなと感じるのは、ストーリーの骨格がいかんせん貧弱(ロジャー時代の大海賊もしくは元海軍という設定は後出しジャンケンとしては最高なので、これからも使われるのだと思う)だが、そうした違和感を吹き飛ばすほどキャラクターの密度が濃いこと。
キャラクターがそこにいるだけで物語が勝手に動きだしているようにしか見えないのだ。これは『アベンジャーズ』ですら成し得なかった偉業だと思う。
そんなわけで通常の映画の構成をまるっきり無視した101分全てがクライマックスのようなお祭り気分が味わえる。
いやーそれにしても置鮎龍太郎は石塚運昇さんの後任として完璧な黄猿を演じてますね。