【実話に基づく傑作映画たち】
～事実は小説より奇なり
◆ベースとなった史実
〈TVマスコミ首領v.s.女性キャスター〉
～セクシャルハラスメント訴訟 / 2016年
・場所: アメリカ/ニュージャージー州
・人物: ロジャー・エイルズ(被告)
グレッチェン・カールソン(原告)
メーガン・ケリー (共同原告)
〈見処〉
①TVマスコミの醜聞を暴く問題作！
・『スキャンダル』(原題:「Bombshell」=
「衝撃ニュース」「性的シンボル」を差す)は、2019年に製作されたドラマ映画。
・本作の舞台はトランプvsヒラリーによる大統領選最中となる2016年。アメリカで視聴率ナンバーワンを誇るテレビ局FOXニュースの元・人気キャスターのグレッチェン・カールソン(ニコール・キッドマン)が、CEOのロジャー・エイルズを提訴。
・人気キャスターによるテレビ界の帝王へのスキャンダラスなニュースに、全世界のメディア界に激震が走った。FOXニュースの看板番組を担当するキャスターのメーガン・ケリー(シャーリーズ・セロン)は、自身がその地位に上り詰めるまでの過去を思い返し、平静ではいられなくなっていた。そんな中、メインキャスターの座のチャンスを虎視眈々と狙う若手のケイラ(マーゴット・ロビー)に、ロジャーと直接対面するチャンスがめぐってくるが…(eiga.comより抜粋)
・本作は、デンヴァー・アンド・デリラ・プロダクションズら複数新興プロダクション共同にて、FOXニュース創立者のロジャー・エイルズの死後間もなく、またディズニー↔️20世紀フォックスの買収直前のセンシティブな時期に、米トランプ政権下に唯一のトランプ支援マスコミのFOXニュースをバッシングする映画製作を行った超野心作である。
②トップ女優３人の揃い踏み
・本作は、35百万ドルという中規模予算の作品ながら、ラジカルなその作品内容により、撮影直前まで資金調達に苦戦。
・プロデューサーを兼務するシャーリーズ・セロンの働きかけと、#Me Too運動の
うねりのなか、ハリウッド・トップ女優、シャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーが揃い踏みした画期的作品なのである。
③結び…本作の見処は？
○: ホントにわずか数年前に起こった出来事！？と思うほど、酷いストーリー。このような作品を作ったスタッフとキャストを讃えたくなる、勇気垣間見れる作品。
○: 驚異のメイクアップ。カメレオン女優、シャーリーズ・セロン演じる「世界で影響力のある人物」メーガン・ケリーは、非常にクリソツ。『モンスター』を超えた人物形成はさすが。
▲: 被害者であっても、野心家メーガン・ケリーにイマイチ共感出来ない。
