YYamada

処刑人のYYamadaのレビュー・感想・評価

処刑人(1999年製作の映画)
3.6
【ブロマンス映画のススメ】
~恋愛ではない男性同士の熱い関係

◆本作が示す「ブロマンス」:
 常に共に行動。
 神の啓示を受けた「二卵性双生児」

◆作品のジャンル:
 アクション・バイオレンス

〈見処〉
①法で裁けぬ悪人を制裁!
 ビデオで火が着いたカルト人気作
・『処刑人』(原題: 「The Boondock Saints」=「路地裏の聖人達」)は1999年公開のクライム・バイオレンス映画。
・舞台は犯罪都市サウス・ボストン。精肉工場に勤めるアイルランド系の双子、コナーとマーフィーのマクマナス兄弟は、行きつけのバーでロシアン・マフィアと騒動を起こした末、彼らを殺害。
・正当防衛にて無罪放免となった兄弟は、その夜神からのある啓示「悪なる者を滅ぼし、善なる者を栄えさせよ」出所した2人は早速大量の武器を購入し、マフィアの幹部や殺し屋などを次々と“処刑”していく…。(eiga.comより抜粋)
・本作は『インディ・ジョーンズ/若き日の大冒険 』にて日本でも人気が出た、ショーン・パトリック・フラナリーと、後に『ウォーキング・デッド』ダリル役でブレイクするノーマン・リーダスのダブル主演。
・監督のトロイ・ダフィーはアマチュア時代に書いた脚本をミラマックスのワインスタイン兄弟に気に入られ「タランティーノ」同様に華々しいデビューを飾る算段も、ミーティングのキャンセルやをワインスタイン兄弟に対する暴言などの素行面から、ミラマックスから契約解除を受け、ダフィー本人によるインディーズ作品として製作された。
・製作後も、15名が死亡した「コロンバイン高校銃乱射事件」影響にて、5劇場のみの限定劇場公開、批評家からも酷評レビューが多数であったが、公開終了後のビデオ販売で約5,000万ドルを稼ぎ出すカルト的人気作となり、続編製作に繋がった。

②結び…本作の見処は?
○: FBI捜査官ウィレム・デフォーによる「犯行の推理」→「犯行場面の描写」が名探偵コナンのようで、非常にユニークなクライム・アクション作品。
○: 悪ふざけをしながらも決して互いを裏切らないマクマナス兄弟と、その知人ロッコの3人の関係性が心地好い。
×: 作品のテンポの悪さは監督の力量によるものだと思う。回想シーン以外の場面切り替えにも「フェードアウト」を多様、都度流れを分断するのが気になり、プロの仕事とは思えず。
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