真面目なバイオレンスアクションかと思いきや、意外にもそこまでシリアスなテンションじゃない。
予想外にコメディ要素が強くて、思わず一人で観ながらふふっと声出して笑ってしまった。
特にFBI捜査官のスメッカーが凄くいいキャラしてて、美味しいところ全部持っていっちゃってるまである。
もしかして真の主人公はこの人なのでは?とすら思ってしまう圧倒的存在感。
でも面白いだけじゃなくて、やけにめちゃくちゃかっこいい演出もいっぱい。
主役の兄弟は、お揃いの服とネックレス、同じ場所にお揃いのタトゥー、常に息の合ったコンビネーション。
シンプルな黒無地のコートにデニムのコーデがこんなにもかっこいいと思ったのは初めて。
そして2人共シュッとしたイケメンで、特にショーン・パトリック・フラナが渋かったなぁ。
イル・ドゥーチェの6丁拳銃も絶妙に厨二心をくすぐるし、シーンに合わせて流れるBGMの選曲も絶妙。
ストーリーも適度な深みがあり、必要悪という存在の是非というものを考えさせられる。
エンドロールでは一般市民の彼らに対する様々な見解が流れるという演出も、
まさにこの映画を観た人達それぞれの感想を代弁しているようで面白い演出だった。
シリアスに作る事も可能なテーマに、敢えてコメディ要素を加えてマイルドにする事で気軽に鑑賞出来る。
一応バイオレンスムービーではあるけれど、直接的な描写は殆どないので、痛々しいのが苦手な人にもおすすめ。