パラサイト半地下の家族を観てきました。
全然チケットが取れない映画でした。観た人の評判もいいから、毎日満員御礼なのです。
ひとつには、新宿では東宝シネマでしかやってないから。僕が愛用するバルト９ではやっていません。
ひと言で表すと、この映画ヤバイです。観た人とぜひ語りたいです。
パラサイトは寄生するとい意味なので、半地下に住む貧しい家族があの手この手で金持ち一家を騙して、豪邸に寄生する、という話なのですが（予告でもここまでは明かされている）それだけで終わりません。
この映画は、半地下に住む家族と丘の上の豪邸に住む家族を対比して描いていますが、韓国の格差社会の縮図のようです。
まあ日本でもトタン屋根の平屋に住む家族がいるわけで、その点は似た構図なのかもしれませんが、実は半地下という設定がこの映画のキモです。
詳しい内容を明かせないため、感想自体もかなり消化不良な内容しか書けないのですが、ポン・ジュノ監督が得意とする雨のシーンで、次に起こることは想像できますし、なんとなく先を読める方もいるかもしれませんが、最後の展開には思わず開いた口が塞がりませんでした。
ポン・ジュノという監督は社会問題を皮肉を込めて描く作品が多いですね、主な過去作もいくつか観ましたが、どれも評価が高く、いま韓国ではノリにノッてる監督さんです。
中盤までは、観る側も笑える映画ですが、雷雨のあたりから、雰囲気がガラッと変わるのが面白いです。
雨や雷という小道具は、映画の雰囲気を決定づける要素として大事ですね。
さて点数ですが、個人的には85点です。最後、間延びしたので、ザクッと終わらせてたらもっと良かったと思います、観た人はぜひご意見聞かせてください。
