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パラサイト 半地下の家族のDTAKのレビュー・感想・評価

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)
4.0
【ソジュとジャージャー麺ですよ】

今年に入ってから
SNSや映画業界界隈のみならず友人知人から
「パラサイト、めちゃくちゃいいぞ~」とだけ伝え聞いており、

それでいながらアニメ映画を優先してしまっていたのは反省。
アカデミー賞を取ったので、やっと重い腰を上げた。

「今年のアカデミー賞はポリコレで選んだのでは?」と勘繰ることは出来る。
でも考えてほしい。この映画、韓国人しか出てないので
「そもそもポリコレとは・・・(笑)」

受賞後なのに都心近郊の映画館はガラガラ。
平日夜だったからかもしれないが、
これは一杯食わされたか?と思い不安ながら鑑賞。


パラサイト、めちゃくちゃいいぞ~(ガルパン感)


あえて情報を入れずに見たことが良かったのか、二転三転するプロットに、のめり込むような姿勢で楽しんでしまった。
話については他で語られてるので省く。

まず、息子とその友人がソジュ(たぶんチャミスル)をサクッと昼間から呷るところからもう喉が(;゚д゚)ゴクリ…と。
そして中盤に出てくるジャージャーラーメン?食べたいなぁ・・・・

「プロダクトプレイスメント」の典型的な例だが、全く気にならない。
むしろその後、新大久保でジャージャー面のジャパグリを買いに行ったw
「パラサイトセット」で乾麺二袋250円。
商魂逞しい。

絵画の家庭教師となる娘の放つ色気、これが物凄い!
普通、若い女性がウィスキーのボトルを直飲みする描写って映画的に「やさぐれ」の表現として使われがち。
だけど、この映画ではなぜか「様になってる」んだよなぁ。
しかも象徴的には見せず、ごく普通にちらっと見せるあたり小粋。

韓国の日常会話はよく知らんが、ちょくちょく「英語表現」が挟まれているのは普通なのかな?
もしくは、「海外志向の意識高い系」でのみ使われているという象徴なのか。
「リスペクト!」とかね(笑) 使いたくなる。

私の米留学時代に知り合った韓国の友人が2人いて、後に韓国行った際、それぞれの家に泊まった事がある。
一方は、いわゆる「超リッチ」、他方は一般の家庭で、それぞれ数日滞在。あれは今思うと貴重な体験。
でも映画を見ると、知人は2人とも留学に行ってたから、まず前提が違うのかもね。

あの親北ジョーク、
人少なめの映画館だったから声を上げて爆笑した。
もうそれだけで鑑賞料金取り戻せた感じ。

他にも韓国ではボーイスカウトがそれなりに普及してんだな、と。
私もカブスカウト(ボーイスカウトの中の一部)経験者だが、日本じゃモールス信号はカリキュラムにはないけどね。韓国では違うのかな。

あと終盤のインディアンコスプレ。
ソンガンホの見た目といい強烈なジョーク。あれはズルいwww

劇場出た後のエレベーター内で話してたカップル、女性が「なんで最後お父さんが〇〇したのか理由がわからなかった」と言ってて、
お前映画のどこを見てたんや?!って心の中でツッコミを。
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