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るろうに剣心 最終章 The FinalのYACCOのレビュー・感想・評価

4.0
私のなかで、大友監督といえば「るろうに剣心」。そして、剣心といえば佐藤健というイメージが強い。そんな「るろうに剣心 最終章 The Final」を、公開延期を経て緊急事態宣言直前の公開日になんとか鑑賞。

原作は読んでいたものの今となっては記憶も朧気で、かつ、それほど原作ファンだったわけでもないが、映画は前3作とも一応鑑賞済み。
この「るろうに剣心」の見所は殺陣、いや、アクションシーンだと思っている。今までのいわゆる時代劇で見てきた殺陣シーンとは異なる、アクションシーンのような殺陣をここまでかっこよくみせてくれる「るろうに剣心」は、時代劇の新しい可能性を見せてくれたと思う。

そんな最新作であるが、最初から最後まで、アクションシーンのオンパレードで楽しませてくれた。最後の、剣心と縁のバトルシーンは台詞や音楽もなく、ただ無言で戦うふたりの映像と、効果音のみという演出にも関わらず、とても迫力があり闘うふたりがかっこよくて見ごたえたあった。
前作で「あれ?原作ではこんな話でしたっけ?」と首を傾げたくなるような改編もあったと記憶しているが、今作はそういった違和感も感じることなく、安心して「るろうに剣心」の世界を楽しむことができたと思う。

そして、何より映画「るろうに剣心」は、主役の剣心演じる佐藤健をはじめとして、各キャストが皆ハマっていることが大きいと思う。原作があるものの実写化はどうしたって、原作のイメージがつきまとうので、そこは原作に寄り添ってくれるととても有難い。

6月に公開を控えている「るろうに剣心 最終章 The Beginning」も見たいと思っているものの…状況が許されるようになったら見に行きたい。
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