河豚川ポンズ

大脱出3の河豚川ポンズのレビュー・感想・評価

大脱出3(2019年製作の映画)
3.4
ぶっちゃけマックス・チャン主演の映画。
前作の「大脱出2」も大概な出来だったけど、こっちも正直褒められたようなもんじゃ無い気が。

刑務所に自ら入り、自ら脱獄することで警備システムのコンサルタントを行ってきたレイ・ブレスリン(シルベスター・スタローン)。
そんな彼の下にシェン・ロー(マックス・チャン)と名乗る男から、ある人物の救出依頼を受ける。
その人物は世界的なハイテク企業のジャン社の社長令嬢ダヤ・ジャン(マリース・ジョー)。
ローはかつて彼女の警護担当であったが、何者かによって攫われてしまい、その現場にはブレスリンを指し示すものが置いてあったのだという。
彼女が囚われている場所は通称「悪魔砦」と呼ばれる難攻不落の監獄。
罠であることは当然、敵の正体も分からぬまま、ブレスリンとローたちはダヤ救出へと動き出すのだった。


相変わらずなんやかんやと理由をつけて監獄をぶっ壊しに行くシリーズも第3弾。
前作では超高性能AIの支配による監獄から脱出を見事果たしたので、今度はどんな無理難題を吹っ掛けられるのかとワクワクしていたら、まさかの超アナログ式監獄。
1と2の過酷さは何だったんだとも思ってしまうけど、その分今回はスタローン演じる主人公ブレスリンの周りから徹底的に追い詰められていく。
何というかあまりにも不憫な追い詰められ方なのでかわいそうになってくるけど、残念ながらそれぞれのキャラクターに思い入れが無さすぎて共感まではいかない。
というか、そもそもここら辺の監獄にぶっこみしに行く過程が長ったらしいもんだから、観てる側はさっさと監獄をぶっ壊しに行ってくれ…!となってくる。
しかもマックス・チャン演じるシェン周りのストーリーもあるから、前半はとにかく冗長で退屈なことこの上ない。
スタローンも2は最悪の出来だったと自ら認めてたけど、ぶっちゃけ3も最悪じゃないだけで決して良いとは言えないぞ…

そんな散々な前半とは大きく変わって、後半は待ってましたとばかりに全員大暴れ。
2の時から無駄な時以外は全く登場せず、いざ出てきたかと思いきや徹底的に敵をぶっ倒していくデイヴ・バウティスタとか、相変わらず拳は銃より強しなマックス・チャン。
そしてストーリーも相まって殺意200%のアクションでお送りするスタローンといい、ここら辺の見ごたえは満点。
というか前半もこれぐらいの見せ場作ればいいのに。
でも前作から比べたらはるかに面白くなってるのでもうこれで良いかなって気がしてきた。
何やら続編やるような匂わせ方をしてるけど、正直映画館に行ってまでの興味はもう無いかな…