三郎丸

新感染半島 ファイナル・ステージの三郎丸のレビュー・感想・評価

2.9
【色んな映画のごった煮】

お話は、
ゾンビ半島から脱出を試みる主人公ジョンソク(カン・ドンウォン)や親族らが、無事に香港行きの船に辿り着いたジョンソクたち…(船で主人公の親族がゾンビに襲われてしまう)
その4年後、ジョンソクと姉の夫チョルミンは香港の貧困街に潜伏していたが、マフィアの会長から呼び出されたジョンソクらは、
「韓国に眠る大金を持ってこい」
とう依頼を受けることに…

本作品は主人公ジョンソクが過去のトラウマと向き合うと言うもので、【判断と後悔】の狭間で苦しみながらゾンビの世界を切り抜けていくという【繊細な話】で物語が進んでいくのかと思いきやゾンビを遊び道具にする兵隊と人間
のバトル映画に仕上がってます。

ここは、良いポイント!
・迫力ある激しいカーアクションや銃撃戦
韓国映画の凄さはアクションシーン観るたびに驚きます。ちょっと邦画で真似出来るのか?というレベル。
・キレイに終えた感
観終えたほとんどの人はスッキリとした感覚を覚えたのではないでしょうか?

ここは残念だろ!?ポイント
・【見せ場】にこだわり過ぎてゾンビとテーマが置き去りに…
派手なガンアクション
マッドマックスバリのカーチェイス
にピークを持っていってしまったので主人公の作品序盤に救えなかった人々に対しての悩んで苦しむ暇がすっかりなくなってます…
前作よりもスケールアップしたぶん、繊細さは失われました…
・子供最強説
序盤にゾンビ化した子供はいましたが、途中から出てきた子供らには死亡フラグは見当たりませんでした…極め付きは、おお大活躍。

テンポよくスッキリと観られたものの、アクションシーンに重きを置くと忙しなくなってしまうという好例です。序盤が良かっただけに…

子供らの母役の女優さんも終盤の表情が素敵でした。

裏切りのない、わっかりやすい作品です。
三郎丸

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