このレビューはネタバレを含みます
フレンチ・ディスパッチ誌最終号の記事たちのオムニバス映画。冒頭からひたすらにオシャレでポップな画作りで、構図もキマっていて楽しかったです。
アンニュイの街の紹介、画家ローゼンターラー、学生運動、署長の息子の誘拐事件。ローゼンターラーのミューズが看守という設定が面白かったです。シモーヌカッコよかった。あの絵を描いた美術はどんな人なんだろう?
学生運動と誘拐、色々とキャラが立ってる人多かったですが、話としては全く印象に残りませんでした。
美術のセンスは素晴らしかったですが、2時間観ていられるテンションでもなかったです。後半には作りすぎる映像に飽きました。モノクロにしたりアニメにしたり、見栄えだけの表現も多い。
ラストの各表紙をはじめ、この美術は誰だろう?ということの方が圧倒的に気になり、センスの良さは光りますがただそれだけで、終始漂う浮ついた空気に辟易もしてしまった作品でした。