140字プロレス鶴見辰吾ジラ

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -の140字プロレス鶴見辰吾ジラのレビュー・感想・評価

3.8
【妄信】

もしも、シャロン・テートをマンソンファミリーから救えたならば…


建設中の電波塔が示す時代の移り変わりに対して、逆行した時間軸の切り取りと、時間の進行そしてそこに根付く継承性。時代遅れになり行く郵便という概念に妄信的な者が紡ぐ幸福論と連続性を描く反復。前時代的な手法を逆転して魔法と言い張れる美麗さと優しい世界の箱庭的な温かみ。実写化なんてしたら心底下品になるであろう。だからこそアニメーションとして閉じ込めておくべき押し花のように。