このレビューはネタバレを含みます
2012年の中国が舞台。バイク窃盗団の主人公は対立する一味とのいざこざの最中誤って警官を射殺してしまう。指名手配となり逃亡が困難と悟った彼は、自分にかけられた懸賞金を妻子に残すための計画をたてる。しかし、妻との待ち合わせ場所には謎の女が現れて......という話。中国とフランスの合作映画。
ネオンの光がちらつく夜の貧困地域の映像と暴力描写が印象的なノアール作品。
ファッションは地味でアクションシーンにも派手さは無いが起伏のないストーリーなのに緊張感が途切れないので最後まで楽しんで観ることができた。主人公と謎の女性の逢瀬とバイク窃盗団と警察が入り乱れる追跡劇は手に汗握った。血しぶきがビニール傘に降りかかるシーンのカッコよさは必見。
とはいえ、期待が大きかった割には小さくまとまっていて刺激は少なめかなあと感じた。対立相手のボスと警察官たちの存在感が薄いので中だるみしていた点は惜しかった。
腹に怪我している状態で麺類食うのは危険。
舞台は新型コロナで注目を浴びた武漢なのね......
