2019年 制作国 🇫🇷🇨🇳合作の作品 … 🎬

中国南部の再開発から取り残された 鵞鳥湖
（がちょうこ）周辺の地区 …… 😰
そこはかつて伊能忠敬が作った日本地図より
酷く簡素で しかも手書き地図しか無くそれさ
えも適当な下層社会 ……ある意味 人がいる場
所的な 表現が相応しいぐらい 🤷🏻‍♀️💦

その 中国社会の底辺で生きる人々の人間臭がする程 鮮烈な映像で描かれたフィルムノワール・サスペンスの作品でした 🎞

ギャングの巣窟に相応しい場所で起きた …… ある男の逃走劇に関わる様々な物語が 綴られて行くだけ …… でもそれだけで良い 👏🏻😌

この作品を観て 正直ストーリーなんてどうでもよかった …… アンダーグランドの社会に生きる人々の現実やその生活感と衣食住からくる独特の臭さが 堪らなく炙り出されているところが 生命感を感じれて素晴らしかった …… 🤤👍🏻✨

ウォン・カーウァイ監督の『恋する惑星』は様々な色を感じ
れる世界観であるなら …… 本作は ただ目の前にある物だけで 色など感じるどころか 忘れられた社会であるようにすら思える …… 🕸🌬🍂
生きる為の動物的な本能の臭いを感じた作品 …… 🤔💦

殺された人物の背景が記念写真になる中国🇨🇳 …… 狂ってる🙊🤳　

✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨

「薄氷の殺人」「迫り来る嵐」と近年の中国産サスペンス映画も韓国 胸糞サスペンスに 負けず劣らず良作をたくさん 世に送り出しています。

本作も昨年あの「パラサイト 半地下の家族」とカンヌ映画祭でパルムドールを争ったアジアンサスペンス。

という事なのですが、う〜ん。
ちょっと期待し過ぎてしまったかな。
思っていた感じとちょっとテイストが違った。
サスペンス！ サスペンス？
フィルムノアール的な、ヌーヴェルヴァーグっぽいような？
中国🇨🇳映画圏のレベルが上がっている事は確かなのだが『画の美しさ』だけに執着してしまって肝心のストーリーが ショボい。

本作の監督の前作「薄氷の殺人」が本当に素晴らしかっただけに残念。
途中、寝落ちしそうな箇所が何ヶ所もあった。単純なストーリーを無理矢理 引き延ばしているような。あまり本編と関係無いシーンがちょっと多すぎ。

ただこの監督。『画の美しさ』は前作同様健在。
夜の街、雨の街のシーンを美しく見せるのは一苦労なのだが、
古びたネオン、カミナリ、ホテルの看板、光るスニーカー(？)などダークな雰囲気に灯るぼやけた『光』が作品を一層 奥深くしている。
ここまでこだわったのなら いっそのことモノクロ映画にすれば良かったのに。

韓国🇰🇷サスペンス映画にハマっている方はちょっとおススメ出来かねます。
さすがに「パラサイト」には面白さ、レベル 全て敵わないです。
秋の夜長に しっとり 映画を味わいたい方。中国🇨🇳映画に 免疫 がある方にはオススメです！


2020年9月25日 公開初日
MOVIXさいたま screen 7
💺117 席
客入り 20〜25人くらい。

もっとお客さん少ないと思っていた。10人以下かと。
ちょっと久々 さいたま新都心にあるシネコン。
いつ行っても混んでるのですが、今日は雨☂️なのでロビーはそんなに人がいない。

『薄氷の殺人』のディアオ・イーナン監督の最新作『鵞鳥湖の夜』をオンライン試写会にて鑑賞。

またまた中国ノワールものなんだけど、本作は妙に若くてイケメンばかり。主役のフー・ゴーも西島秀俊みたいな寡黙なイイ男。子分も、敵の組のチンピラも、みんなチャラい感じで、全然怖そうじゃない。なんていうか、キャラクターが邦画の高校生のケンカ映画レベル。例えばマ・ドンソクが出てきたら、束になってかかってもかなわない感じ。

冒頭、結構すごい殺され方で「これは『アウトレイジ』タイプか？」と期待したのに、その後なかなか何も起きない。逃げて隠れて、どうなるの(？)と。

でも、数は多くないけど「殺され方」という点では、かなり派手。派手すぎてリアリティにかけるのに、全体のムードはハードボイルドにしようとしているチグハグさ。

派手にするならバンバン殺して、北野風でも『ジョン・ウィック』風でもやればいいし、渋いハードボイルドにするなら銃かナイフでリアルにやればいい。なんか立ち位置が中途半端なんだけど、そこが狙いなんだろうか？

あと、この監督さん、グイ・ルンメイ好きですね。ベリー・ショートで中性的な魅力が、またこの作品の雰囲気をノワールなのにファンタジーみたいにしている。

ノワールっぽくない美しいビジュアルに、すごい渋いストーリーと報われない愛の形。

ヤクザものが好きな人より、女性に受け入れられそう。



＊「水浴嬢」なる海水浴場で客を釣る売春婦。中国にはこんな風習もあるのね。

＊懐かしき「怪僧ラスプーチン」に合わせて老若男女が同じステップでダンス？　これも当たり前のようにやってるから余計に変(^^)。