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炎の裁き/疑惑の炎のYYamadaのレビュー・感想・評価

炎の裁き/疑惑の炎(2018年製作の映画)
3.8
【実話に基づく傑作映画たち】
 ~事実は小説より奇なり

◆ベースとなった史実
〈ベビーキラー、潔白証明の行方〉
 ~冤罪に対する死刑判決 / 1968年
・場所: アメリカ/テキサス州
・人物: キャメロン・トッド・ウィリンガム

※本作は、ご自身が鑑賞後にレビューチェックされることが望ましい作品です

〈本作の粗筋〉 eiga.comより抜粋
・トッドとステイシー夫妻の家で火事が起こり、まだ幼い3人の娘が命を落とした。ステイシーは仕事で外出しており、火事発生時に自宅にいたトッドが殺人容疑で逮捕される。
・裁判ではトッドに不利な証言が相次ぎ、死刑判決が下される。7年後、獄中のトッドと知り合ったエリザベスは彼の無実を確信し、冤罪の証拠を集めるべく奔走する…。

〈見処〉
①エドワード・ズウィック監督が贈る、
 骨太の社会派ヒューマン・ドラマ
・『Trial By Fire 炎の裁き』は、2017年に製作された社会派ドラマ作品。原題「Trial By Fire」は「火による裁判」と「厳しき評決」のタブル・ミーニング。日本では劇場未公開、スターチャンネルでは「疑惑の炎」のタイトルで放映されている。
・監督は『ラスト・サムライ』『ブラッド・ダイヤモンド』を手がけた名匠エドワード・ズウィック。
・本作は、1968年アメリカテキサス州で、3人の幼い子供を放火で殺害した罪で死刑判決を受けたキャメロン・トッド・ウィリンガム死刑囚が、36歳になる2004年まで無罪を訴え続けた実話を描いている。
・出演は『不屈の男 アンブロークン』のジャック・オコンネルがトッド死刑囚、『ジュラシック・パーク』のローラ・ダーンがトッドに希望をもたらすエリザベスを演じている。

②結び…本作の見処は?
掘り出し物の佳作!!
◎: 本作の終盤まで、トッドの処遇の先行きが見えず、鑑賞者も絶望と期待の狭間で揺れ動く。確実な余韻を残す作品。
○: 過去の災いによって放火犯だと決め付けられた死刑囚トッドをジャック・オコンネルが熱演。極限のなかでの成長の様を、エリザベスや看守と打ち解けていくシーンを通じて垣間見ることが出来る。
○: オスカー女優、ローラダーンによる希望を抱かせる本作の演技も見逃せない。まだ50代半ばの彼女…全盛期は、これからかも!?
▲: 実話に基づくストーリーながら、どこまでレビュー書きして良いか判断に迷う作品でもある。
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