真っ黒こげ太郎

ミッドウェイの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

ミッドウェイ(2019年製作の映画)
3.8
※今回は真面目な歴史映画マニアが観たらキレそうな文章で彩られてます。
こういう映画の見方もあるということで何卒ご勘弁を。


ネットの書き込み1「エメリッヒの映画や!期待せんほうがいい!」

ネットの書き込み2「奴はベイと同じ位信用できん!!!見ない方が良いかもな!!!」





…何でや!!!!エメリッヒさんやベイさんにも傑作はあるやろ!!!!
「ザ・ロック」と「ホワイトハウス・ダウン」とか!!!
それぞれ100万回見直せや!!!!!!!!!!ボケェェェェェエ!!!!!!!!!(怒)

…何か「バンブルビー」や「ゴジラ FINAL WARS」時も同じような文章書いてたなぁ。

…まぁ自分が他の人の評価を過剰に気にしすぎなだけかもしれませんが、もう自分の映画を見る目に自信が持てなくなってしまっている。

…もう精神的に疲れてきたけど頑張って書かねば…。
…こんな精神的な苦しみを味わう為に、映画を見始めた筈じゃなかったのにな…。



1942年、ハワイ諸島のパールハーバーに停泊していたアメリカ軍の戦艦が、日本軍に奇襲された!!!
それを機に、アメリカ軍と日本軍の一進一退の攻防が始まった。

激しい攻防の中、日本の目的地がミッドウェー島であることを知るアメリカ軍。
今、ミッドウェー海を舞台にアメリカ軍と日本軍の壮絶な戦いが始まろうとしていた。



第二次世界大戦中の1942年に起きたミッドウェー海戦を描いた、戦争映画大作。
「インデペンデンス・デイ」、「ホワイトハウス・ダウン」等でお馴染みのハリウッドの3大破壊王の一人、ローランド・エメリッヒさんの最新作!!!


今回は第二次世界大戦時に起きたアメリカ軍と日本軍の海戦を描いている。
だが最初にぶっちゃけてしまうが、自分は当時の歴史とか日米両国の視点とかそういうのには全く興味がない!!!
「日米視点が~」とか「政治的な何とかが~」とか「プロパガンダで何とかが~」とか言うのは正直、母ちゃんが観てる恋愛テレビドラマ並にどうでもよかったんだ。
歴史の勉強とかもめんどくさいので、殆ど本作の出来事に関しては調べていません。
伊達政宗を始めて知ったのも、「レッツパーリィ!!」と叫んで刀を6本持って電気ビリビリ出して空を飛ぶようなバカゲーがきっかけだ!!!!wwwww

俺は単純にローランド・エメリッヒ監督のコンバット・アクション大作映画として本作を見に行きました。
このご時世、戦闘機類が銃弾を撃ちまくり火薬で人々が泥まみれになりながら吹っ飛ぶようなドンパチ映画は貴重だからな。
最近はアクション映画もライトな作風が多くなってはいるが、やはり泥臭いドカスカがないとアクション映画を見た気になれねぇんだ!!!
以下の文章はそんなボンクラアクション映画オタクの感想です、予めご了承頂きたい。


そんな心構えで見たが、今作は史実が元だからかエメリッヒさんの作品にしてはかなーり真面目。
日本軍人もちゃんと日本人が演じてるし(何だこの文章)、日本人の描き方もかなり真っ当だ。
(今まで見た外国映画の日本がおかしかっただけかもしれんがwwww)
お話も最初の戦いで苦渋を舐めたアメリカ軍の反撃から始まる攻防をシリアスに描いており、中盤のドラマ重視の静かな展開を得てクライマックスのミッドウェイ海戦へとなだれ込んでゆく展開を真面目に描かれている。

登場人物は多いが、偶像劇にして人間ドラマは必要最低限に描き、最初から最後までアメリカと日本の攻防に徹している。
日本軍もそこまで極悪非道に描かれてないし、アメリカ軍もそこまで楽観的に描かれてる訳ではない。
(クライマックスは少々アメリカ軍寄りな所もあったが、まぁそれはいいや。)
どちらかが正義でもどちらかが悪でもなく、ただ戦いに勝った方と負けた方に分かれただけ。
戦闘アクション映画ではあるが、今作はアメリカにも日本にもしっかり気を遣って描かれていると思った。


んでこの手のコマンドアクション映画で大事なドンパチシーンは最初と最後に集中。
爆撃機で戦艦や敵機と戦うスカイファイトシーンがメインだが、流石エメリッヒさんの映画だけあってドンパチアクションは迫力アリ。
戦闘機や戦艦は主にCGで描かれてるが、それでも戦艦が爆発する爆炎や凄まじい銃弾の中を爆撃機で突っ込み爆撃する場面は流石の迫力。
爆破や鉄臭さや泥臭さをしっかり感じれる良いドンパチ描写になってました。
CGも上手く活用すれば、やればできるんですねぇ。
エメリッヒさんらしく、海戦のスケール感も素晴らしく、映画館で見て良かったなと思いました。


といった感じで、一見ドラマもアクションもしっかりしてる(と思われる)本作ですが、やはりドラマが真面目な分中盤のドラマ場面は少々長く感じてしまった。
クライマックスのお膳立てとして必要なのは分かるが、もう少しテンポ良く出来んかったんだろうか。
(まぁエメリッヒさんの映画にドラマを期待する方が間違ってると思うが。)
後、登場人物のキャラは最低限にしたのは分かるが、それでも誰が誰だか分かんなくなることが多かった!!!
メガネの情報担当や敵討ちに燃えるパイロットの男辺りは分かったが、顔や名前を覚えるのが苦手な自分としては結構大変だった。wwww


何だかんだ書きましたが、俺的には普通に楽しめる真っ当な戦争映画大作だった。
歴史映画ファンからしたら文句が多い作品かもしれんが、歴史に疎い俺からしたら中盤の話が長い位しか難点が見つからんかったよ。
それでも序盤やクライマックスのアクションが楽しかったので何だかんだで個人的には「見て良かった」と思えたのでした。

え、お前が勉強不足で単純思考なだけだろうって?
すまんね、勉強は嫌いなんだ。

そんな訳で俺は普通に楽しかったです。
ドンパチ映画好きなら劇場で観て損はないと思う。ただし歴史に煩いヤツはあーだこうだ言いそうなので帰れ。(オイwwwwwww)

とりあえず歴史映画に煩い人はゴジラ映画に煩い人並にめんどくせーなと思った夜長なのでした、まる。