YYamada

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバーのYYamadaのレビュー・感想・評価

4.0
【マーベル・シネマのススメ】
 マーベル・シネマティック・
 ユニバース㉚【フェーズ4】

◆監督:
 ライアン・クーグラー
◆ゲスト大物俳優:
 マーティン・フリーマン
 マイケル・B・ジョーダン
◆ミッション:
 ワカンダの防衛
◆ヴィラン:
 ネイモア
◆ポスト・クレジット・シーン:
 ハイチにて

〈本作の粗筋〉 eiga.comより抜粋
・国王ティ・チャラが病により命を落とし、悲しみに包まれるワカンダ。先代の王ティ・チャカの妻であり、ティ・チャラの母でもあるラモンダが玉座に着き、悲しみを乗り越えて新たな一歩を踏み出そうとしていた。
・そんな大きな岐路に立たされたワカンダに、新たな敵となる海の帝国タロカンの脅威が迫っていた…。

〈見処〉
①想いは、受け継がれる——
・『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は、マーベル・コミックのキャラクター「ブラックパンサー」をベースとした、2022年のスーパーヒーロー映画。「マーベル・シネマティック・ユニバース」(MCU)の30作目。
・コミックヒーロー映画として史上初めてアカデミー作品賞を含む7部門にノミネート、作曲賞・美術賞・衣装デザイン賞の3部門を受賞した「ブラックパンサー」の続編である本作の監督・脚本は、前作から引き続き、『クリード』シリーズのライアン・クーグラー。
・本作の製作は、2018年2月に『ブラックパンサー』公開直後にクーグラーと交渉を開始。2019年半ばに続編の正式にスタートしたが、2020年8月にティ・チャラ / ブラックパンサー役のチャドウィック・ボーズマンが大腸癌で逝去。マーベルはティ・チャラ役をリキャストしないことを選択し、撮影は2021年6月下旬から始められた。
・本作のキャストは、ティ・チャラの妹シュリ役のレティーシャ・ライト、母ラモンダを演じるアンジェラ・バセットをはじめ、ルピタ・ニョンゴ、マーティン・フリーマン、ダナイ・グリラ、ウィンストン・デューク、フローレンス・カスンバら前作キャストが再登場。ワカンダの前に立ちふさがるネイモア役を『フォーエバー・パージ』のテノッチ・ウエルタが演じている。

②結び…本作の見処は?
「喪に服す作品」最高傑作
◎: ボーズマンのアーカイブ映像で構成されたMCUオープニングは涙を誘う。突然の国王=主演俳優という守護神の喪失に対し、まるで映画製作の世界とリンクさせたような混乱から人々の再生に至るまでの経緯をありのままに描いたライアン・クーグラーによる脚本・演出は、これ以上ない出来映え。映画クリエイターとしての彼の力量を示されている。
◎: MCU映画のなかで最も感動的て余韻を残すポスト(ミッド)クレジットシーン。
○: 人気下降中の「フェーズ4」にあって、
MCUドラマや次作品の煽り内容になっていない点も、マーベルが「ブラックパンサー」シリーズを単体作品として大切に扱っている様相が伺え、好感が持てる。
▲: 前作で絶賛された「黒人=アフリカ文化の発信力」が弱まっている点は、致し方ない。

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大阪に単身赴任発令後、3ヶ月ほど映画鑑賞活動を停止していましたが、年末に向け再開したく思います。大阪のイケテる映画館、ぜひ教えてください。
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