Taka

銀魂 THE FINALのTakaのレビュー・感想・評価

銀魂 THE FINAL(2021年製作の映画)
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「銀魂」のテレビアニメ版、現状での完結編。「銀魂」の魅力であるギャグシーンもシリアスなシーンも最終作だから悔いなきようにどちらも本気仕様で展開されていて、観ていて非常に満足感に溢れた一作だった。

本作は大きく分けて3つのパートで展開されていく。1つ目は本作を観る上でのこれまでの話のダイジェスト。ここはパロディシーンを盛り込みながら、意外とじっくりと説明してくれる。が、前2作のように万津屋バックで始まるわけではないあたり、完結編に向けての本気度が伺える。2つ目は松陽/虚と銀時、桂、高杉の弟子3人による戦いを描いたパート。もちろん、ギャグシーンがないわけではないが、かなりシリアスなトーンで展開されていき、3つ目は完結に向けてのそれぞれのキャラたちにオチをつけていく感じ。ここでかなりギャグに突っ走ったあたりで観客たちからの笑いも大きく漏れていた。ここ最近、映画館での笑いがなかなか目撃しなかっただけにこうして笑いが共有できる温かい空間があったことに安堵を抱いた。

原作も完結している以上、これ以上のエピソードを作ることは目下ない現状でやれるところまでやって一応の完結を示した作品。本来なら、終わった!という感覚を抱くが、銀魂は終わる終わる詐欺をしてきただけに本作で突き詰めてくれてもまだやってくれるんじゃないかと勘くぐってしまうのがいけないところ。でも、見事にケリついた感はありました。

本編はいきなり最終決戦に入るので、これから観に行く人はある程度、原作の予習をして観に行くべし。本作もエンドロールが終わっても席を立たないように。
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