「この監督だから」を楽しんで見るべきだったのでしょうか？
「89歳とは思えないみずみずしさに満ちながら、熟達した映像表現と、大人の遊び心を持ち合わせて見事に映画化された、アラン・レネ芸術のひとつの到達点」
と、ジャケットにはありましたけど、わたしには見るのが早すぎたようです。

本っ当〜にどなたかこの映画がどういう事象を描いていて、どういうストーリーでああなったのか、説明してください。
まさか、そのまんま、バッグをひったくられた女と、財布を拾った男が会いたくなって…ってそのままのストーリーじゃないですよね？何かあるんでしょ？深い意味が。飛行機は何かのメタファーですとか、あるんでしょ？
映画好きな人っていつもそんな難解なこと言うじゃない？
ラストまで特に飽きずに見てしまったから文句を言うつもりはないですけど。
配給会社の音楽が流れるところは笑いましたけど。

普通に終わらない映画だな、と。

きっとこれは熟年男女の妄想の世界なんでしょう。

人の気持ちはフラフラと揺れ動くという意味からこのタイトルなのかな。

最後の「猫になったら猫のエサが食べられるの？」という少女のセリフ。
これは人間はなりたい自分という理想の世界があるけど全て思い通りにはいかないんだよ、というのを伝えたかったんじゃないかな。

そう考えると熟年だらけで説得力あったし納得です。

チャックが開いたまま飛行機墜落はイヤだけど(　ﾟдﾟ)

他の映画と間違えて観始めたシリーズ②
ケン・ローチ監督作と間違ったけど、調べてみたら、「麦の穂をゆらす風」だった💦（全然タイトル違った、、）

内容もかなり「何だ、これ？」だった。

アラン・レネ監督の2009年作。撮影時には89歳とのこと。
キャリア最終盤にありがちな自分の世界だけを撮った感じなのかな。

彼のフィルムグラフィックを見てみると、かなり長いキャリアでこの後も2作撮っているが、全盛期は1960代、「二十四時間の情事」が代表作（1959）あたりか。

殆ど観ていないので作家性などは全く語れないが、かなりシュールで独特の作風。
人物の行動をそのまま理解してはいけないということが暗黙のルールなんだろう。

財布を拾った初老の男性と持ち主の中年女性の恋？
財布拾ったらまず交番だろう、みたいな常識はどこかに捨て去った方が良いのだろう。

とにかく展開がぶっ飛び過ぎていて、開き直って観ているつもりだが、その上（下？😅）を行く展開についていけなくなってしまった。

ラストも分からん💦オチだが、なんか突き抜けていてそれはそれで良いのかな。（アメリカ映画への皮肉なのかもしれない）

まあ、あえて理屈付ければ、恋愛感情は、他人には理解し難いものということか、、
良く分からない映画だったけど、不思議とこの雰囲気は嫌いじゃない。（コメントになってなくて、、、）

ケン・ローチが観たい😅