真っ黒こげ太郎

エイリアン・シューターの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

エイリアン・シューター(2005年製作の映画)
3.6
エイリアン・シューター!
    VS
ヴァンパイア・エイリアン!

血を啜り、死肉を喰らうエイリアン…
人類は生き残れるか!?

エイリアンなのかヴァンパイアなのかゾンビなのかハッキリしなさいよw




原子力エンジンで宇宙中に行けるようなった、2210年の近未来。
実は宇宙に存在する人類以外の知的生命体は、皆凶暴なヴァンパイアだったのだ!!!

宇宙開拓地が次々と襲われた為、民間会社のV-SAN社がヴァンパイア狩り兼人命救助部隊のハンターを結成したのだった。

今日も今日とて、助けを求める緊急通信をキャッチしてハンター達が現地に向かうが…。




宇宙に巣食う凶悪なヴァンパイア・エイリアン軍団とハンターチームの戦いを描いた、SF・アクション・ホラー。
カナダ産のテレビ映画。


未開の星でエイリアンと戦うSF映画ですが、本作に出てくるエイリアンは人肉を喰らうヴァンパイアです。
(他の映画で例えると「30デイズ・ナイト」のヴァンパイアの人言を話す版みたいな感じ。)

エイリアンをバンパイア&ゾンビ型として描いたのは間違いなく予算の関係でしょう。w
何しろ宇宙船のCGはショボいし、野外はそこら辺の森の中、建物内や宇宙船内もセット丸出しという安っぽさ。
(独自言語を喋るショボいチェストバスターみたいな奴も出てきます。w)


ぶっちゃけ全体的にはかなりショボいが、幸い低予算なりに見せ場は抑えており、それなりに楽しめた。
実は今回で2回目の鑑賞だったりするが、以前見た時はイマイチだった記憶があるので前見た時よりは楽しめたかもしれない。

テレビ用映画ではあるが、スプラッターな見せ場は多めで、引きちぎられた死体は中々グロく描かれてるし、血もかなり飛び散る。
銃撃戦はまぁまずますな部類だが、人型エイリアンの群れにバンバン撃ちまくる場面は中々。

お話は船長が殉職し、指揮を執る事になった副官が船長として成長してゆく…というよくあるストーリーで、可もなく不可も無い感じだがそれなりにそつなく纏まってる部類かな。
登場人物も真面目な主人公からセクシーな女ヴァンパイア、イケメン女兵士にマッチョ役と、案外しっかりキャラは立っている。
言い争ってばかりだった仲間達がなんだかんだで打ち解けてったり、次第に真面目キャラだった主人公も話が進むにつれて態度が軟化して砕けた感じのキャラになっていったのもベタだけど悪くない。

「尊敬してたよ…死んでくれ!」

↑の台詞はクライマックスに出てくる主人公の迷台詞だが、尊敬してるのかしてないのかどっちなんだよ。w


真面目に難点を上げると、中盤からは真面目なドラマがメインになるのでそこら辺でテンションが落ちてしまうのが残念。
また、肝心のグロゴアの見せ場は前半部分で殆ど出し切ってしまうので、ガッツリグロゴアオンリーだけで見たいという人にも物足りないかも。


という感じで低予算B級テレビ映画の中ではそれなりに見れる部類でしたね。
そんなに強く推す程でもないけど、見所やイベントは多いし、テンポもそれなりなので取り合えず暇は潰せると思います。
半額レンタルの日とか眠れない休日の夜の暇つぶしとかにどうぞ。w