2020年no.45(SCREEN鑑賞no.42)
池袋GCS スクリーン12 m-30
色んな人におススメされていて、未だ観ていなかった地獄の黙示録。
IMAXでファイルカット版が上映されると知り劇場へ。
おススメされる理由に納得。
圧倒的な映画体験。
ベトナム戦争のことは実はあまり知らなかったので、この作品で悲劇にふれることができた。
そして、こんな哲学的な作品だとは想像していなかったので、マーロン・ブランドが演じるカーツ大佐を見つける終盤の件は精神的にビビってしまった!
戦争とは何なのか、カーツ王国を作り上げた大佐から突きつけられた感覚。
昨年末に観たデニスホッパーのラストムービーもそんな感覚だったと思い出す。
(今作はデニス・ホッパーも出てる!)
とにかく恐ろしい心の闇とも言える描写の終盤と比べ、前半は軽い感じで爆撃をするアメリカ兵たちの姿に衝撃を受けた。
全体を通しても、とにかく恐ろしい。。。
描写と音楽が印象に残る。
色んなものが虫みたいに見える。
空を舞うヘリコプター群、噂のワルキューレの騎行のシーン。のんびりとした空気の漂う風景が一変、人がまるで虫のように見えてしまう。。。このシーン、残酷で気持ち良くないけれど、IMAXならでは音と映像に高揚してしまった。
アメリカ兵の慰問に訪れた女性たちのヘリが飛び立つシーンもアメリカ兵が虫のように見えた。
あまりに哲学的でカーツ王国の件は、また観たら印象が違うんだろうなぁ。
これが40年も前の作品というのが驚き!
リマスター版とはいえ、遜色なかった。