のnきち

名付けようのない踊りののnきちのレビュー・感想・評価

名付けようのない踊り(2022年製作の映画)
4.0
2022年劇場鑑賞no.14
ヒューマントラストシネマ有楽町
劇場1 F-15

この作品も特報観て絶対行きたい!と思ってタイミングを逃していた。
終映日間近でやっと観た!

田中泯さんのドキュメンタリー。
72歳から74歳の2年間を追っていて、踊りとは何か、表現とは何かを考えさせられる。

『名付けようのない踊り』というタイトルは、かつてフランスの哲学者ロジェ・カイヨワが田中泯の踊りをみた時の言葉らしい。

様々な地で踊る泯さんの姿は、田中泯そのものだということを知った。
演者として魅力的な存在。
踊りは自分だけで完結するものではなく、その場にあるもの全てが作品。

生の芸術は素晴らしいと改めて感じる。

踊りの後のディスカッションで、観た人が心は一緒に踊っていたとの発言に腹落ちした。
なぜなら、鑑賞中身体が思わず動いてしまったから。

踊る身体のために農業を選んだという話は前にも聞いたことがあるが、桃花村の自然の中で踊るシーンはとても印象的。

田中泯という表現者の魅力がどうして生まれたのか。
その生き方を目の当たりにして、充実した時間が過ごせた。

田中泯さんの場踊りをみてみたいな。
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