のnきち

ラストナイト・イン・ソーホーののnきちのレビュー・感想・評価

4.5
2022年劇場鑑賞no.4
tohoシネマズ新宿 スクリーン6 F-17

『ベイビー・ドライバー』のエドガー・ライト監督作品。
『ベイビー・ドライバー』は評判良かったので観たかったけど劇場で観る機会がなくて、結局観てません。

予備知識なしでの鑑賞。

おしゃれなホラー映画だったんですね。
過去と現在を夢で行き来するファンタジックホラー。

好き!
また観たい!!

でも、結構精神的に怖い作品だから悩む。。。

どっぷり没入する116分。
ロケーション、衣装、音楽、そして俳優が魅力的で素敵な映画体験だった。

ストーリーラインも良かった。
気持ちを巧みに揺さぶってくる構成。
希望に溢れた幸せな感覚から、じわじわと恐怖を煽り、いきなり爆弾落としてくる。

60年代ロンドンのソーホーが舞台。
デザイナーになる夢をもったエロイーズ(トーマシン・マッケンジー)と歌手になる夢をもったサンディ(アニャ・テイラー=ジョイ)の物語。

エロイーズが実家から希望を胸にロンドンに出てくる夢見る描写で進む序盤。
現実に苦しめられたエロイーズが夢の中で出会うサンディ。
美しくて逞しくて魅力的だと思った。
前半は希望に溢れていて夢の中にいるようにどんどん引き込まれていく。

だから、中盤以降のじわじわとくる恐怖体験が利いてるんだと思った。
エロイーズとサンディの苦悩が重なる時。
迫り来る恐怖にエロイーズの壊れてゆく様子がなんともいえない。

終盤、現実が明らかになるシーンでは、エロイーズと同じ気持ちでハッ!とする感覚があった。

エロイーズのお母さんの幽霊はチラッとしか出てこなくて物足りなさを感じる。
でも、だからいいんだろうな。
そっと見守ってる感じが出ていた。
(最近、タイドラマで幽霊当たり前脳になってるのでそう感じるだけだ…)

年明け早々、エキサイティングな映画体験が出来て良かった!
のnきち

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